こんな疑問に答えます。
TOEICスコアと英語力を上げる勉強法
TOEICの試験勉強前にやっておくべきこと
本記事の信頼性
この記事を書いている私は、
日本育ち&英才教育なし→海外大学入学のため英語を猛勉強した過去あり
TOEIC940点とIELTS7.5取得
英語を学ぶ中で挫折も経験
実は、TOEICは試験の全体像や効果のある勉強法で対策すれば必ずスコアアップします。
なぜなら、TOEICは英語力を上げるのと同じで、勉強法を攻略すれば勉強した分だけ結果に現れてくれる試験だからです。
この記事では、大学生だからこそTOEICをとっておくべき理由や効果的な勉強法をご紹介します。
この記事を読み終えると、TOEICの目標スコアを取るためにどんな勉強法や準備をすればいいかはっきりわかりますよ!
大学生のうちにTOEICをとっておくべきメリット4つ
大学生だからこそTOEICをとっておいた方がいいメリットをご紹介します。
メリットは以下の4つです。
- 就活・インターンに有利
- スコアの有効期限がない
- 大学生は長期休みがある
- 海外旅行に役立つ
それぞれ順番に解説していきます。
メリット1 就活・インターンに有利
TOEICスコアは1つのスキルとして就活やインターンの面接で役に立ちます。
特に海外とのつながりが必須な商社やメーカー、物流、旅行・航空、金融業界の企業では、面接時にTOEICスコアで足切りされることもあります。
実際に、TOEICを運営する一般財団法人国際ビジネスコミュニケーション協会のデータによると、新入社員を採用する際にTOEICのスコアを参考にしている企業は50%以上あり、新入社員に求められるスコアは535点とされています。
競争率の高い企業や英語を日常的に使う外資系企業の場合は800点以上のスコアを基準にしているので、こういった企業で就活したいのであればやはりTOEICで高得点をとっておいた方がいいです。
参考資料:https://www.iibc-global.org/toeic/special/job/c4/intern.html
メリット2 スコアの有効期限がない
TOEICはスコアの有効期限がないので、数年に1回取り直す必要がありません。
早く目標スコアを取ってしまえば違うスキル磨きやインターン経験を積むことに時間を割くことができます。
今この記事を見ている人が大学1年生であれば、大学受験のための勉強した英語が残っている状態でTOEIC対策できるため、目標スコアを効率よく取れます。
逆に就活ギリギリにTOEIC高得点を取れた大学3年生であれば、数年後に転職するときにもそのTOEICスコアを履歴書に残しておくことはできます。
このように、TOEICスコアは1度取れば「更新」みたいなものがないので、大学生の間に1回は受けておいたほうがいいです。
ただ、TOEIC公式認定証を再発行できる期限は2年間だけです。
TOEICの取り直しをしたくない人はTOEIC公式認定証の原本をしっかり保存してください。
メリット3 大学生は長期休みがある
昔は「大学は人生の夏休み」と言われてましたが、今は勉強だけでなくバイト、部活、サークル、インターン、ボランティアで何かと忙しい大学生。
そんな忙しい大学生でも社会人とくらべて有利なのが、春・夏・冬休みのような「長期休み」です。
まとまった勉強期間が取れた方が集中的にTOEIC対策できますし、仕事が終わってヘトヘトな状態から勉強しなきゃいけない社会人より効率よく勉強できます。
というわけで、大学生活の長期休みを有効活用すればTOEIC受験が初めてでもしっかり対策できますよ。
メリット4 海外旅行に役立つ
就活のように直接的にTOEICが活きてくるというわけではありませんが、TOEICスコアを取るために勉強することで海外旅行の際に勉強した英語が役に立ちます。
というのも、TOEICの問題には出張先のホテルに関するメールのやりとりやホテルのコンシェルジュとの会話の聞き取りがよくでてきます。
もちろん、TOEICスコア(L&R)が高い=英語ペラペラというわけではないので、あくまで相手の言っていることがニュアンスでわかるくらいの感覚です。
でも海外旅行に行って最低限のコミュニケーションが取れないとストレスになるので、こういった現実的な場面で英語を使えるようになれるのは一石二鳥ですね。
TOEFL・IELTSでも英検でもなくTOEICな理由3つ
TOEICのほかに英語試験は何種類もありますが、その中でも就活を通り抜ける大学生にはTOEICがいちばんオススメです。
他の英語試験よりTOEICがオススメな理由は具体的には以下の3つの理由です。
- TOEICは日本で超有名
- 2セクションの英語力だけで勝負できる
- 受験料が安く頻繁に開催してる
- 対策次第で劇的にスコアUPが目指せる
それぞれ順番に見ていきましょう。
理由1 TOEICは日本で超有名
TOEICは多くの企業が採用しているだけあり、TOEICスコアだけで誰がどのくらいの英語力があるかを一瞬で測れることができるほど世間に認知されています。
いわば錯覚資産ともいえるほど、英語の読み聞きのスキルだけで「総合的なビジネス英語力」として評価してもらえるということです。
しかも、TOEICは仕事で起こりうる状況や場面を想定した問題を中心に出題されます。
試験の内容自体は英検やTOEFLに比べてそこまで難しくはないですが、ビジネスに特化しているので企業としてもTOEICスコアで期待される英語力を満たすことができる人材を雇うことができるのです。
理由2 2セクションの英語力だけで勝負できる
TOEICには実はTOEIC L&R(リスニングとリーディング)以外にも、スピーキングとライティングの技能を測るTOEIC S&Wもあります。
ですが、いまだTOEIC L&Rの点数だけでも就活でアピールポイントにできるほど、TOEIC L&Rの認知力がとても高く、スピーキングとライティングスコアまでは求められないことが多いです。
それにくらべて英検やTOEFL、IELTSはスピーキングとライティングを含めた4技能でスコアが出されます。
というわけで、日本人が得意なリスニングとリーディングの2セクションに特化して対策することができるTOEICは英語が苦手な人でもスコアUPしやすいためオススメです。
理由3 受験料が安く頻繁に開催してる
TOEICは受験料と開催頻度の面で一番受験しやすい試験になっています。
下の表を見ると分かりやすいですが、TOEICはどの英語資格より受験料が安く、年間10回開催されています。
英語資格 | 開催頻度 | 受験料 |
TOEIC | 年10回 | 7,810円 リピート受験割引制度あり |
英検 | 年3回 | 受験級によって変わる 英検1級:12,600円 英検準1級:10,700円 |
TOEFL iBT | 会場受験は月3~6回、年間45回以上 自宅受験「TOEFL iBT® Home Edition」は週に4日24時間 |
US$245〜 |
IELTS | 全国16都市でほぼ毎週開催 | 25,380円 |
TOEFLやIELTSは海外大学留学のために使われることが多く、試験としての総合的な難易度は英検やTOEICより難しいです。
また、企業によってはTOEFLやIELTSがなんだかわからないこともあるので、アピールしても相手に自分の英語力がどれくらいかうまく伝わらないこともあります。
受験料・開催頻度・難易度・認知度含めるとTOEICを受けるのが一番効率的です。
理由4 対策次第で劇的にスコアUPが目指せる
TOEICはそれぞれのパートの特徴を理解して対策すると、劇的にスコアUPできます。
というのも、TOEICは全ての問題がマークシートで、多くの受験者は時間が足りずに最後まで問題にたどり着かずに終わってしまいます。
ですが、時間配分や問題の特徴を抑えておくことで、どこに時間を割いた方がいいのか、短い時間で答えるには問題のどこに注目しておけばいいのかがわかるようになり、結果としてスコアUPにつながります。
英語力の底上げ+TOEICに特化した対策をするだけで、確実に目標スコアまで届きますよ。
TOEICの全体像を知ろう
初めてTOEICを受験する人はTOEIC L&Rの全体像を抑えておきましょう。
TOEIC L&Rはリスニングとリーディングの2つのセクションで英語力を測る試験です。
セクションごとにそれぞれ100問ずつ出題され、試験時間はリスニング45分、リーディング75分で行われます。
リスニング | リーディング | ||||
パート1 | 写真描写問題 | 6問 | パート5 | 短文穴埋め問題 | 30問 |
パート2 |
応答問題 | 25問 | パート6 | 長文穴埋め問題 | 16問 |
パート3 | 会話問題 | 39問 | パート7 | 読解問題 | 54問 |
パート4 | 説明文問題 | 30問 |
特にリーディングは時間との勝負です。
パートごとに対策や解くポイントが違うので、初めてTOEICを受験する人もどのパートが弱点かチェックしてから弱点をつぶしていきましょう。
基礎を忘れている人もOK!TOEIC勉強法&参考書
大学受験後は英語勉強してないから基礎から忘れちゃったという人でも、ここから紹介する勉強法で勉強すればTOEICのスコアUP間違いなしです。
ではそれぞれ見ていきましょう。
TOEIC勉強法1 単語と文法で基礎固め
TOEICに限らず英語の土台である単語と文法の勉強はマストです。
文法はもうバッチリという人は文法にこだわって勉強する必要はありませんが、特に基礎から自信がないという人はいきなり過去問の数をこなすより基本的な英語力を上げるほうを優先して勉強してください。
単語の勉強は、TOEICに特化した単語帳をTOEICを申し込んだその日から試験当日までずっとくりかえし使い続けるのがポイントです。
単語帳を購入したらまずは「1日50単語 / 3ページ分の単語を覚える」というように、毎日覚える単語数を設定します。
その日に覚える単語+昨日覚えた単語を1日で覚えます。
覚えるといっても、1単語にじっくり時間を使わなくてOKです。
覚え方としては、まずは日本語訳を見て英単語をチェックし、英単語の意味をインプットします。
単語帳2、3周目くらいから英単語を見る→日本語訳を頭の中で答える流れで覚えていない英単語に絞って覚えていきます。
これをずっとくりかえすことで、単語力が上がり、単語がわからないから解けないということが減ります。
まだTOEICの単語帳を持っていない人は下にあるオススメの単語帳から自分に合いそうものを使ってみてください。
TOEIC勉強法2 リスニング
ここではTOEICパートごとのリスニング勉強法ではなく、英語力そのものを上げるリスニング勉強法をご紹介します。
リスニングのオススメ勉強法は以下の3つ
- ディクテーション
- シャドーイング
- 英語発音を学ぶ
ディクテーション
ディクテーションとは聞こえた英文や単語をメモして、自分の耳だけでスクリプトを書き起こすリスニング勉強法です。
やり方としては、まずは1英文分をリピート再生して、自分の聞き取れる範囲で1つ1つの単語まで拾って書き取ります。
それを1段落など集中力が落ちないところまでディクテーションし、これ以上聞き取れないと感じるところまで書き出したら音声のスクリプトと自分のメモを照らし合わせて赤ペンで聞き落としや聞き間違いを直します。
最後に答えがわかった状態でもう一回音声を聞きます。
ディクテーションをすることでリスニング力がアップすることはもちろん、自分がどの単語や音のつながりを聞き逃しているかがはっきりわかります。
シャドーイング
ディクテーションより負荷のかかるシャドーイングは、聞こえた英単語や文を自分の口で同じように発音して鍛えるリスニング勉強法です。
イメージとしては少しテンポを送らせて、英語音声を自分の声で追いかけるような感じです。
聞こえた音を瞬時に発音しないとついていけないので、リスニングが苦手な人はますはディクテーションから始めて慣れてきたらシャドーイングにチャレンジしましょう。
英語発音を学ぶ
日本の英語教育で見落とし続けられている英語発音ですが、リスニング力アップには欠かせない要素になります。
英語発音がなぜ大事かというと、人間は自分の発音できる音しか認識できないからです。
そのため、カタカナ英語発音で単語を覚えてても、ネイティブの英語発音になった瞬間聞き間違えたり、単語は聞き取れるけど文をしっかり理解できないということが起きるのです。
なので、まずはR&L、B&V、H&F、S&SH&THの発音記号と記号ごとの発音を自分の口で練習して、英単語を正しく発音できるようにしておきましょう。
リーディング
TOEICのリーディングは速さと正確さが必要になってきます。
そこで、読解力の速さと正確さが上がるリーディングの勉強法を紹介します。
- 英語脳で読解する
- 多読&速読で英語に慣れる
- 精読でわからなかった部分をつぶす
それぞれ順番に解説していきます。
英語脳で読解する
英語を読むときにいつも英語から日本語に訳しなおしている人は英語脳を鍛えるましょう。
毎回英文を日本語訳になおすと、それだけで相当な時間ロスになります。
TOEICのリーディングは時間が足りなかったということがよく起きる試験なので、英語を英語で理解できるようにする=リーディングスコアUPにつながります。
英語脳は簡単にできるようにならないので、スラッシュリーディングでたくさん練習したほうがいいです。
スラッシュリーディングとは、長めの英文を節ごとにスラッシュ(/)で区切って、文の頭から読んでいく方法です。
I have to pick an anniversary gift from the wish list / my girlfriend gave to me yesterday.
(彼女が昨日くれた欲しいものリストから記念日のプレセントを選ばなきゃいけない)
こんな感じで、意味がひとまとまりになるところにスラッシュ線を引いて、日本語に訳さないまま英文を理解していきましょう。
多読&速読で英語に慣れる
最近英語をちゃんと読んでなかったという人はほぼ100%の確率で英語筋が落ちています。
人間の筋肉と一緒で、全く使わない筋肉は少しずつ弱くなり、鍛えなければそのまま現状維持します。
そこで、英語をたくさん読んで英語自体に慣れていく必要があります。
読む英語教材はTOEICの過去問に絞ってもいいですし、洋書の絵本や英語ニュースでもOKです。
まずは英語に慣れ、慣れてきたら読むスピードを上げるために時間を測ったりするとより効率的です。
精読でわからなかった部分をつぶす
多読&速読でリーディングの速さを鍛えたら、次は正確さを磨きましょう。
精読とは英文を正確に読み取る力を鍛える勉強法で、多読と速読では補えません。
やり方は多読・速読で1回は読んだ英語教材を使って、最初に読んだときにわからなかった単語や文法など事細かに調べていきます。
この部分にあるitは何を指しているのかも徹底的に洗い出してください。
全部調べ尽くしたらもう一回頭から英文を読んで、調べてわかったことを思い出しながら内容を理解します。
これで精読の一連の流れは終わりですが、終わった後も定期的に復習することでより効率的に精読で発見したことを覚えられます。
試験問題をくりかえし解く
TOEIC試験ラストスパートに差しかかったら試験問題を何回も解きましょう。
なぜ何回もかというと、英語力があってもTOEICという試験を戦略的に対策しないとスコアUPしにくいからです。
本番さながらの模試を解くことで、
- 時間配分の仕方
- 問題文を読むタイミング
- パートごとに抑えるべきポイント
- 問題を解く順番
など、細かな戦略を練ることができます。
本番に近い模試問題を解きたい人は、TOEICテストを開発するETSが出している公式問題集で練習するのがオススメです。
公式TOEIC Listening & Reading 問題集 7
英語を「趣味」にする
究極の英語力・TOEICスコアアップの裏道は英語を「趣味」にしてしまうことです。
TOEICは一発で目標スコアを取れないので地道さは欠かせません。
何ヶ月もがんばったのに目標に全然届かないとなると英語を勉強するのがつらくなりますよね。
そんなときは英語を学ぶことを趣味にして思いっきり楽しんでしまえば挫折しにくくなります。
必ずしもTOEICスコアに結びつかないようなことで英語を勉強しても全然OKです。
たとえば、
- 国際交流パーティや言語アプリで海外の友達を作る
- 好きな海外ドラマを英語字幕でみてみる
- 気になる海外YouTubeのコンテンツをみる
- 試しに洋書を読んでみる
TOEICは1つの英語スキルとして活用できますが、あくま就職に使うだけのスキルと考えるより楽しいから勉強していると思えた方が英語力の伸びもモチベーションも変わります。
TOEICは長期戦になりそうだと感じた人は趣味として楽しんだほうが結果的にはいいかもしれません。
高得点をとるコツと勉強前にしておくべきこと
TOEIC高得点を効率的に取りたい人が勉強を始める前に抑えておいた方がいいことをご紹介します。
TOEIC勉強を始める前に抑えておくべきことは以下の3つです。
- 目標スコアと現状スコアを出す
- 勉強しはじめはやっぱりつらい
- 時間の優先順位をはっきりさせる
それぞれ順番にみていきます。
目標スコアと現状スコアを出す
目標スコアを設定している人は多いですが、自分の今のスコアが何点かわからないまま勉強を始める人もけっこういます。
目標スコアがあればがんばる方向はわかるのですが、自分のスタートラインがわからなければどのくらいの勉強が必要か、何から手をつけるべきかわかりません。
特に800点以上のスコアを狙っているのであれば、自分のスコアとのギャップを知っておかないと、後々挫折しやすくなります。
もう英語忘れていて現状スコアがボロボロじゃないか不安な人もいると思いますが、わたしは最初の模試と1ヶ月後の本番で取ったスコアは100点以上アップしてました。
最初のスコアから上がることしかないので、あまり期待せず、むしろ絶望すると思って模試を受けた方がメンタル的にいいかもです。
勉強しはじめはやっぱりつらい
TOEICの勉強し始めると最初のうちはつらいです。
学校で勉強した英語も1から学び直したり、TOEIC勉強のために生活習慣を変えることになるので、まったく楽ではないです。
でも人間は環境に適応していく生き物なので、とりあえずTOEICの勉強に1ヶ月はフルコミットしてみましょう。
1ヶ月ハードめにがんばるだけで2ヶ月目、3ヶ月目はつらいとは感じなくなりますよ。
時間の優先順位をはっきりさせる
大学生はキャリアも勉学もプライベートもなんでも充実してたほうがいいと思いやすいんじゃないかなと思います。
でも時間は常に限られています。
全てに100%コミットしようとすることは「コミットする」とはいいません。
もしTOEICスコアを第一優先にするなら飲み会やプライベートな人付き合いでTOEICを勉強する時間がなくなることがないよう、しっかり自分の時間の優先順位を整理しておきましょう。
まとめ
いかがでしたか?
これからの就活で活きてくるTOEICスコアを今のうちに取っておいて、就活で使える武器を増やしておきましょう。
もし大学の長期休暇が使えそうなら集中的にがんばってTOEICをとるのも一つの手です。
TOEICスコアの有効期限はないので、どうせ取らなきゃいけないなら早くて損はないです!
この記事で紹介したセクションごとの勉強法でTOEICのスコアUPを目指してください。