こんな疑問に答えます。
TOEICの勉強を始める前にやっておくべき下準備
忙しい社会人にこそオススメの勉強法
本記事の信頼性
この記事を書いている私は、
日本育ち&英才教育なし→海外大学入学のため英語を猛勉強した過去あり
TOEIC940点とIELTS7.5取得
英語を学ぶ中で挫折も経験
この記事では、仕事や残業で忙しい社会人でも実践できるTOEIC勉強法をご紹介します。
実際に、わたしもフルタイムで働きながら本記事で紹介する勉強法を実践してTOEIC940点を取っています。
忙しい社会人でもどんな勉強法で対策すればいいか理解することで、効率的にTOEICのスコアアップを目指すことができますよ。
TOEICは正しく努力すれば社会人でも高得点が狙えます!
結論、忙しい社会人でもTOEICは正しく勉強すればハイスコアを取ることは可能です。
というのも、多くの人が受けるTOEICはリスニングとリーディングの2セクションしかなく、TOEICに合わせて対策するだけでスコアアップもしやすい試験になっているからです。
なので、社会人で初めてのTOEICだとしても、しっかり勉強すれば目標スコアも必ず狙えるので安心してくださいね!
社会人にとってTOEICスコアを取るメリット2つ
社会人としてTOEICを取っておくメリットは大きく2つあります。
- 転職や昇進・昇給に強い
- 海外駐在のポジション
それぞれのメリットと必要になるスコアの目安を順に見ていきましょう。
メリット1:転職や昇進・昇給に強い
社会人でTOEICハイスコアを持っていると転職で有利な評価を得られたり、社内の昇進、昇給させてもらえるチャンスがあります。
企業としてはグローバル人材として使える人を重宝していることもあり、社内外でも英語を使う業務を任せられるくらいのTOEICスコアを持っている人はキャリア面に有利になります。
特にグローバル展開している企業や外資系企業では800点以上など、ある一定のTOEICスコアを持っていることを条件に転職者を評価しています。
こういった理由で、TOEICに投資することで企業や業界によっては高く評価されます。
メリット2:海外駐在のポジション
TOEICを受けたい人の中には将来的には海外で仕事をしたい、と考えている人も多いはず。
そんな海外駐在や出張のポジションに就くには、ある程度のTOEICスコアが求められることがあります。
TOEICを運営している国際ビジネスコミュニケーション協会によると、企業が海外部門に求めるTOEICスコアはL&R570~810点、S&W120~160点で、TOEICを利用している企業の5、6割が海外駐在員や出張者を選ぶ際にTOEICスコアを参考にしています。(参照:海外出張や赴任の基準)
どのくらいのスコアが求められるかはそれぞれの企業で異なりますが、海外駐在員には平均635点、海外出張者には平均620点のスコアが必要となっています。
TOEIC600点は平均点ともいわれているので、不可能なスコアではないですし、より高いスコアを取れば海外駐在へのチケットを掴み取ることもできます。
このように、TOEICを取ることで企業内で英語力をアピール&海外の仕事を任せてもらえる第一歩になるメリットもあります。
【社会人向け】効率的なTOEICスコアUPに必要な下準備4つ
TOEICの勉強法を紹介する前に、時間がなくて忙しい社会人だからこそ絶対にしておくべき下準備を4つご紹介します。
効率的にスコアアップさせたい人はどの下準備もTOEIC勉強をする前にすべて終わらせてください。
- 下準備1:生活スタイルを見直して使える時間を見つける
- 下準備2:TOEIC目標スコアを設定する
- 下準備3:今のTOEICスコアを測る
- 下準備4:TOEIC試験に申し込む
では下準備の内容を順番に見ていきましょう。
下準備1:生活スタイルを見直して使える時間を見つける
まとまった勉強時間が取れない社会人にとって、時間を捻出することが一番大切になります。
紙に1週間の予定を書き出してみて、今どんな生活スタイルを送っているのかパッと見れる状態にしてください。
その後に、
- 時短できるところはないか?
- 時間をむだに消費しているところはないか?
- スキマ時間はないか?
- 休日はどのくらい勉強に使えそうか?
このような質問をして、「毎日が忙しい」から「どこから時間を作れるか?」にマインドセットを変えていきましょう。
下準備2:TOEIC目標スコアを設定する
ここは特にむずかしく考えず、自分の取りたいTOEICスコアを設定します。
TOEICの目標スコアを最初に設定しておかないと、何のためにTOEIC勉強をがんばっているのかわからなくなり、すぐに挫折してしまいます。
3ヶ月で5キロ痩せたいから毎日30分走るのと、ただなんとなく毎日30分走るのとでは走るときのモチベーションが全く違いますよね?
わたしの場合は勉強机の見えるところに「TOEIC990」と紙に書いて、毎日自分に目標をリマインダーしていました。
こんなかんじで、最初のうちにしっかり目標スコアを設定しておきましょう。
下準備3:今のTOEICスコアを測る
TOEICの目標スコアを立てたら、今の自分のTOEICスコアを測ります。
目標スコアを立てたら勉強を始める人が多いですが、現状のスコアは絶対に測っておいてください。
というのも、スタートラインがどこだかわからないまま勉強し始めると、効率的にスコアアップさせる勉強スケジュールを組めないだけでなく、勉強し始めてすぐ挫折しやすくなります。
正直言って、今のTOEICスコアを測ると自分のスコアに絶望します。
というか、TOEICは問題の解き方を知らないとスコアが取れないので、今のスコアに絶望して全然OKなんです!
対策勉強をする前にスコアを測ることでどこから勉強し始めればいいかもわかりますし、自分のスコアの伸びが目に見えるようになります。
必ず模試問題でスコアは事前に測っておいてください。
下準備4:TOEIC試験に申し込む
もうTOEICの申し込みは終わらせていますか?
していない人はもしかすると、
TOEIC受けようかな〜
TOEICの勉強始めていつでも受けられるようにしておこう〜
と考えていませんか?
いつかTOEICを受ける前提で勉強しても、正直スコアは伸びません。
TOEICを申し込まないことでTOEICの勉強にコミットしなくてもいい言い訳を自分に与えていることになります。
TOEICスコアを伸ばしたいと思うのであれば、まずは申し込みしましょう。
TOEICスコアアップを目指す社会人にオススメの勉強法
下準備がすべて終わったところで、TOEIC勉強法をご紹介します。
まずはTOEICスコアアップの流れをチェックしていきます。
TOEICのスコアアップはこのような感じです。
- 英語の基礎固め
- 数をこなして英語自体に慣れる
- TOEIC対策&強化
- TOEIC対策の復習
TOEICスコアを上げるためにテクニックを重視して勉強している人もいますが、目先のスコアUPは英語力がある程度なければ通用しません。
もちろんTOEIC対策することも100%大切ですが、英語の基礎固めと慣れはスコアアップの土台になるのでまずは英語力の底上げに集中しましょう。
ここからはセクションごとに英語力を底上げする勉強方法を解説していきます。
単語
TOEICに限らず、英語力アップには英単語の大量インプットが必要になります。
単語帳はTOEICに特化したものを1冊購入して、ボロボロになるくらいまで使い続けると効果的です。
どの単語帳を使えばいいか迷ってしまう方もいるかと思いますが、単語帳はすぐに使い始めた方が得なので自分の目標スコアや単語数、発音記号、同義語が充実してるかチェックして決めましょう。
TOEIC対策にオススメな単語帳2つ
TOEIC L&R TEST 出る単特急 金のフレーズは言わずと知れた鉄板単語帳です。平均からハイスコアレベルまで広くカバーしています。
TOEIC(R)L&R TEST英単語スピードマスターはTOEIC対策でも単語力アップにも活用しまくれる単語帳です。
このほかにもTOEIC系の単語帳は種類があるので、自分の感覚やレベルに合ったものを購入しましょう。
リスニング
リスニングは以下の4つの勉強法で鍛えれば、リスニング力がグッと上がります。
- ディクテーション
- シャドーイング・オーバーラッピング
- 発音を学ぶ
- ビジネス系海外ドラマで勉強
ではそれぞれ解説していきますね!
ディクテーション
ディクテーションというのは、聞こえた英語を書き出すザ・リスニングな勉強法です。
やり方は簡単で、
- リスニング用の英語音声・動画を用意する
- 英語音声の1文か1文が長ければ意味が区切れるところまで字幕なしで流す
- 聞き取れた文や単語を書き出す
- 3、4回くらい同じ部分を流してくりかえし書き出す
このセットを英語音声・動画の終わりまでやっていきます。
このやり方でディクテーションすることによって、集中的にリスニングするトレーニングになります。
他のリスニング勉強法をやりながらディクテーションを続けることで、リスニング力がアップしたのがわかりやすくなります。
シャドーイング・オーバーラッピング
シャドーイングは聞き取れた音を瞬発的に発音する勉強法で、オーバーラッピングはスクリプトをみながら音声にそって英語を音読する勉強法です。
この2つは実際にネイティブと同じスピードで英語をしゃべるため、ディクテーションと比べてより負荷のある勉強法になります。
なぜシャドーイング・オーバーラッピングをするとリスニング力がアップするのかというと、自分が話す速度より速い英語はしっかり聞き取ることができないからです。
英語が聞き取れるように耳を使って勉強するのも効果はありますが、シャドーイング・オーバーラッピングを取り入れるとよりリスニング力が上がるのでオススメです。
発音を学ぶ
「リスニングの勉強法なのに発音なの?」と思う方もいるかと思いますが、発音を勉強することはリスニングにとても活きてきます。
というのも、人間は自分の発音できる音以外は聞き分けできないからです。
日本語でもよく使うようなカタカナ英語(スマートフォン、コンピューターなど)は英語でもけっこう自然に聞き取れたりしますよね。
それだけでなく、英語には日本語にはない子音や母音があり、1つの発音が違うだけで全く別の意味の単語になるケースもたくさんあります。
リスニング力を上げたいのであれば発音もひと通り覚えておくことが大切です。
ビジネス系海外ドラマで勉強
海外ドラマを使ったリスニング勉強法はTOEICにも効果があります。
TOEICのリスニングには会話の流れに当てはまる返事を選ぶパートがあり、このパートの問題は機械的に答えることができません。
たとえば、
問題:「金曜日のパーティーにはいきますか?」/Are you going to the party this Friday? (答え:C)
- A) バスで来ました / By bus
- B) 彼らのパーティーに行ったことがあります / I’ve been to their parties before
- C) それ木曜日じゃなかったっけ? / Isn’t it on Thursday?
このような問題のように、TOEICのリスニングには会話の流れに一番合う英文を選ぶような問題が出てきます。
こういった会話のやりとりはビジネス系の海外ドラマでよくでてくるので、ビジネス系海外ドラマでリスニングすることで自然な会話の流れを読み取れるようになります。
TOEIC対策に特化したい人は、下にあるようなビジネス系海外ドラマだけに絞って勉強するのがオススメです。
- SUITS
- ボス・ベイビー
- The Office
リーディング
TOEICは文章に合う1単語を入れる問題から2つ以上のパッセージから読み取って答える問題まであり、特にパッセージから読み取る問題にはリーディング力が必要となります。
そんなTOEICの特徴に合わせたリーディング力アップに必要な勉強法を3つの観点から解説していきます。
- 英語を多読する
- 英語を速読する
- 英語を精読する
英語を多読する
リーディング力アップにはまずは英語を読むことに慣れることがとても重要です。
たとえば、ノー勉の状態からTOEICのリーディングで高得点をとるというのは、今までランニングを全くしてなかった人がいきなり10kmマラソンに出場するようなものです。
特にTOEICに限らず今まで英語から遠ざかった生活をしていた人は英語をたくさん読んで英語に慣れる必要があります。
たとえば、
- 英語ニュース
- 英語新聞
- 洋書の絵本
- TOEICの練習問題
などを日常的に読むようにすると英語を読むことが習慣化して、英語慣れできます。
量は多くなくてもいいので、まずは英語を読むことを当たり前にしていきましょう。
英語を速読する
英語を読むことに慣れてきたら、次は英語を速読できるようトレーニングします。
多くのTOEIC受験者は時間内に問題を解ききることができません。
「試験時間が足りない」という状態からスコアUPするには、英語をできるだけ早く読めるようになることです。
速読するときはできれば今までに読んだ英語教材やニュース、本を使い、タイマーで時間を記録しましょう。
ただ、速読はリーディング速度が重視される勉強法ですが、英文をただ目で追っているだけの状態では意味がないので注意です。
英語を精読する
リーディング力を総合的に上げるには多読と速読だけでなく、精読もしっかり行う必要があります。
精読というのは、文法や単語の意味など細かい部分までしっかり調べて内容を理解できるようにする勉強法で、「これってこういう意味かな?」という疑問点を徹底的につぶす役割があります。
精読をすることによってより細かく内容が理解できるようになるため、英語中級者から上級者がリーディング力アップさせるには必ずやっておくべき勉強法になります。
精読も速読と同じで、多読のために使った英語教材を読むこむ形で行いましょう。
まとめ
いかがでしたか?
忙しい社会人でもライフスタイルを見直して効率的な勉強法で対策すればハイスコアを取るのも可能です。
まずは時間がない人こそ、以下の下準備を終わらせましょう。
- 下準備1:生活スタイルを見直して使える時間を見つける
- 下準備2:TOEIC目標スコアを設定する
- 下準備3:今のTOEICスコアを測る
- 下準備4:TOEIC試験に申し込む
下準備が終わってから英語力強化&TOEIC対策すると、とても効率よく勉強することができます。
TOEIC対策も、
- 英単語
- リスニング
- リーディング
のそれぞれのセクションに絞って集中的に強化していきましょう。