こんな疑問に答えます。
TOEICのリーディングスコアが伸び悩む原因
TOEICのリーディングで400点を取るための勉強法
本記事の信頼性
この記事を書いている私は、
日本育ち&英才教育なし→海外大学入学のため英語を猛勉強した過去あり
TOEIC940点とIELTS7.5取得
英語を学ぶ中で挫折も経験
まずはじめに、この記事を書いているわたしはTOEICのリーディングで455点取っています。
リーディングセクションで400点以上を取った経験上、TOEICのリーディングは勉強法次第でスコアが伸びるか伸びないかが変わります。
なぜなら、TOEICのリーディング400点は、英語力の面でもTOEICに特化したスキルの面でもレベルアップしなければいけないラインだからです。
この記事では、TOEICのリーディング400点を取るためにわたしも実践した勉強法をご紹介します。
この記事を読み終えると、TOEICのリーディングで400点以上まで確実にスコアアップできますよ。
TOEICリーディング400点は80%の正答率
TOEICのリーディングで400点を取るには、リーディングセクション100問中約80問以上を正解する必要があります。
つまり、リーディング問題の8割は確実に正答していなければいけません。
TOEICを運営する国際ビジネスコミュニケーション協会(IIBC)が2020年度にまとめたTOEICリーディングの平均点は265点だったので、400点を取るにはその1.5倍のスコアを取る必要があります。(参考:TOEIC® Program DATA & ANALYSIS 2020 まとまる)
もっとわかりやすくいうと、平均点265点(正答率約50%)から400点を取るとしたら、さらに30問正解していなければいけないことになります。
30問は大きいですね、、。
いきなりそんな正答率は上げられない!という人でも400点に届く、400点レベルの勉強法をこれからご紹介していくので安心してくださいね。
TOEICリーディング400点前で行きづまる原因は1つ!
TOEICのリーディングスコアが伸び悩む原因は、TOEICの勉強の中に徹底さが欠けているからです。
特にリーディングスコアが400点手前で停滞している人はこれに当てはまります。
TOEICはとても特徴的な試験なので、TOEICを攻略することも英語力を磨くのと同じくらい大切なのです。
400点を取るとなると、TOEIC攻略スキルと純粋な英語力を総合的に、徹底的に磨きあげるくらいの対策が必要です。
TOEICリーディングで400点を超えるための3つの勉強ポイント
TOEICのリーディングセクションで400点を取りたいのであれば、以下の3つの勉強ポイントを意識して対策すると、より効率的にスコアアップすることができます。
- 対策問題を徹底的にやりこむ
- TOEIC本番を意識した模試を受けまくる
- 速読力と正確な読解力を磨く
それぞれの勉強ポイントがリーディングスコアを上げるのにどんな役割を果たすかも解説していきます。
対策問題を徹底的にやりこむ
対策問題を徹底的にやりこむことで、正答率が着実に上がります。
なぜなら、問題を徹底的にやりこむことで、自分自信に的確なフィードバックをすることができ、同じようなミスを事前に防げるようになるからです。
TOEIC問題を大量に解いて数をこなそうとする人はたくさんいますが、400点レベルとなると、「数あれば打てる」のマインドセットから減点ミスを減らすために「精密さ」に意識を向けることが必要になります。
ということで、TOEIC問題は徹底的にやりこみましょう。
TOEIC本番を意識した模試を受けまくる
TOEICで確実にスコアアップするなら、本番と同じような状況で模試を受けるのがいちばんの近道です。
なぜなら、本番と同じ状況で受ける模試は、TOEICの試験時間やルールに対応しながら効率的に問題に回答する本番練習になるからです。
模試で得られる戦略的なスキルは、パートごとの対策問題やたくさんの英語を読んでも磨けません。
なので、英語力磨きやパートごとの対策もしながら、TOEIC本番を意識した模試は必ず何回も受けておきましょう。
速読力と正確な読解力を磨く
TOEICは早く正確に読解する能力がなければ400点突破は不可能です。
そのため、TOEICに備えて、英語を早く読んで正確に理解するリーディング力を磨いておくことが必要です。
速読力と読解力の鍛えからは後ほど解説しますが、この2つのリーディング力強化なくしてハイスコアは取れないということはしっかり覚えておいてください。
TOEICリーディング400点が確実に取れる勉強法【勉強ポイント別】
ではここからはリーディングセクションで400点が取れるようになる勉強法を徹底解説します。
先ほど紹介した勉強ポイント3つに沿ってご紹介していくので、TOEICのどのスキルを上げるための勉強法かもチェックしながら見ていってください。
前提:英語の基礎はしっかり固まっている
リーディング400点を取る勉強法を紹介する前に、英語の基礎はちゃんと理解しているかチェックしてください。
目標スコア400点に特化した勉強法を解説するので、英語の基礎があやふやなまま実践しても効果はあまりでません。
まだ英語の基礎が怪しいという人は、英語文法はひと通り終わらせ、中高レベルの単語もばっちりな状態にしてください。
正答率を上げるための勉強法
TOEICの正答率を上げるため、「対策問題を徹底的にやりこむ」を意識した勉強法をご紹介していきます。
TOEIC問題の正答率を上げるため、以下のステップに沿ってパートごとの対策問題や模試を解いてください。
ステップ1:制限時間内に問題を解く
ステップ2:制限時間なしで回答を見直し
ステップ3:答え合わせとフィードバックメモを作る
ステップ4:1週間後に復習OR再挑戦
ステップ1:制限時間内に問題を解く
まずは時間の制約がある状態で問題を解いてください。
TOEICのリーディングで多くの受験者は時間切れで多くの問題を落とします。
ですが、時間の制約をつけた状態で問題を解きまくると、問題に対する瞬発力や難易度の高い問題を切り捨てる判断力も身につきます。
問題を解くときは、パートごとに以下の回答時間内に解くようにしてください。
- パート5:1問20秒以内
- パート6:1問30秒以内
- パート7:1問1分
これ以上かかりそうな問題は、後回しにするか捨てましょう。
ステップ2:制限時間なしで回答を見直し
時間制限つきで問題を解き終わったら、時間を気にせずにもう1回問題を解いてください。
こうすることで、リーディング力を鍛えながら問題を解き切ることができます。
制限時間なしでは正解できたけど制限時間ありだと不正解だった問題は、正解できる英語力はあるけど早く回答する瞬発力がないということになります。
こういった問題があった場合は、問題のどの部分に注目しておけばもっと早く回答できたかメモっておくと正答率も上がるのでオススメです。
ステップ3:答え合わせとフィードバックメモを作る
ステップ2の後半部分とちょっと似ているのですが、問題を答え合わせした後、間違えた問題の見直しをして、見直し内容をメモします。
間違えた問題に関しては、以下のポイントを意識して同じような問題で同じミスをしないよう徹底的に分析しましょう。
- 間違えた原因はなに?
- どうしてその正解になるのか?
- 正解を導くためにはどこに注目すべきだったか?
- 問題のタイプはなに?(文法・文脈・読解・単語問題など)
- 同じ問題が出題されたら次はどう解くべきか?
全ての質問項目に答えられなくても大丈夫なので、できるだけこの5つの項目に当てはめて問題を分析してみてください。
これに沿って分析すると、細かい修正点もはっきり見えてくるので、しっかりスコアが上がりますよ。
ステップ4:1週間後に復習OR再挑戦
最後に、問題を解いた日から1週間くらいたったらもう1回復習してみてください。
脳科学的にも、時間が少したってから復習するとさらに頭に定着しやすくなるので、30分以内にさらっと復習しましょう。
もしあまりにも正答率が悪かった、もしくは解けなくて悔しかったと思った問題や模試であればもう1回解き直すのもオススメです。
こうすることで、前回間違えた原因や正答するために注目すべき部分を積極的に思い出すこと(アクティブリコール)ができ、さらに脳に定着しやすくなりますよ。
パートごとに対策するのであれば、文法問題 でる1000問だと問題数をしっかりこなせるのでオススメです。
TOEIC本番で確実にスコアを上げる勉強法
先述した通り、TOEICは英語力を底上げしても、TOEIC形式を攻略しなければスコアを劇的にあげることはできません。
ということで、ここからはTOEIC本番を意識した勉強法をご紹介します。
TOEIC本番にできるだけ近い環境で模試を受ける
模試は環境が命です。
練習は本番のように、本番は練習のように、とよく言われていますが、TOEICも例外ではありません。
もし模試を自己満足なやり方でやってしまうと、現状スコアがわからないだけでなく、TOEIC本番に必要な様々なスキルを磨くことができません。
なので、模試を受けるなら必ず以下のポイントを守ってください。
- 本番と同じタイムスケジュールで行う
- 腕時計で時間を測る(スマホのタイマーは使わない)
- 途中休憩はなし
時間配分と解き方のコツを意識して模試を解く
TOEICのリーディングにおいて、時間配分と解き方のコツはスコアアップの鍵を握るTOEIC攻略要素です。
本番で適切な時間配分をし、素早く回答できるよう、模試を受ける時はこの2つの要素を最優先で意識して問題を解きましょう。
TOEICリーディング全ての問題を解き終わる理想の時間配分は以下の通りです。
- パート5:10分以内(1問20秒)
- パート6:10分以内(1問30秒)
- パーチ7:55分以内(1問1分)
時間配分は取れるスコアを最大限取るためにあるので、設定した時間内に解けなかった問題が出てきたら適当にマークして捨てるか、もう少し考えてみる価値があるかを瞬時に判断するようにしましょう。
TOEIC全体の解き方のコツは、TOEICリーディング全問題を解くコツと戦略特化の勉強法3つで詳しく解説しているので、そちらもチェックしてみてください。
TOEICのリーディングがいつも時間内に終わりません。もっと早く問題を解けてスコアも上がる解き方のコツはありますか? こんな疑問に答えます。 TOEICのリーディングで求められる必須スキル TOEICのリーデ[…]
模試を受け終わったら弱点を分析する
模試を受けて答え合わせをしたら、自分の弱点パートや問題タイプを洗い出しましょう。
洗い出し方がわからないという人は、以下の2つの方法に沿って弱点を洗い出してください。
- ミスした問題数を各パートごとにメモる
- パートごとに関係なく間違えた問題タイプをカテゴライズする
パートに関係なく問題タイプをカテゴライズするときは、以下の項目から問題タイプを選んでください。
- 適切な単語を選ぶ問題
- 正しい文法を選ぶ問題
- 文脈に適切な単語・文を選ぶ問題
- 正しい長文内容を答える問題
- その他の問題
こんな感じで、模試を解いた後に弱点分析をすることで、次につぶすべき弱点は何かクリアに見えてきますよ。
先ほどの正答率を上げる勉強法を取り入れるとさらなるスコアアップにもつながるので、忘れずに4ステップ+弱点分析をしましょう。
リーディング力を底上げする勉強法
ここからはTOEICで求められる速読力と正確な読解力にプラスして、文脈などを捉えるのに役立つリーディング力3つを鍛える勉強法を解説します。
【速読力】英語脳を鍛える
速読力を劇的に鍛えるために、まずは英語脳を作りましょう。
英語脳の鍛え方として、以下の3つの方法が効果的です。
- 音読
- スラッシュリーディング
- 読みながら絵を思い浮かべる
音読をしている時は、脳の構造上、英語を日本語に訳せません。
そのため、英語を英語で理解しなければならず、半強制的に英語脳が発達しやすくなります。
スラッシュリーディングは、文の構造が複雑な部分や理解できないくらい長い部分にスラッシュ(/)を引いて読むリーディング方法です。
これをするとリーディングのリズムがつかめ、感覚的に文の意味を理解しやすくなります。
また、読みながら絵を思い浮かべるトレーニングをすると、英語→日本語→絵→理解に変換するプロセスが、英語→絵→理解で完結するようになるのでより早く長文を処理できるようになります。
英文を日本語に訳しているうちはスコアはぐんっと伸びないので、英語脳は今のうちからトレーニングしていきましょう。
【正確な読解力】精読
読んだ英文を正確に理解するには、精読をたくさんすることが最大の近道です。
精読といってもやり方は簡単で、以下の項目を意識して文の構造を細かく分析できていれば大丈夫です。
- 文に使われている品詞
- 1文に使われるSVの数や位置
- 複雑な文法
- わからない単語
精読をしていると、分析しても文の意味がわからないときが必ず出てくるので、どうしてもわからないときは日本語訳をヒントにしながらさらに分析しましょう。
【全体像を捉える】長文を多読
文脈に適した英文を入れる問題が出るパート6や、長文文書全体についての問題が出るパート7対策として、多読が効果的です。
長文を多読していくと、最初は1文づつにしか意識を向けられません。
極端な話、1文読んだら1文前の英文は忘れてしまいますような感覚です。
これが、多読に慣れてくると、読んだ内容をインプットして保存でき、長文全体で伝えたいことや文脈の流れが少しずつ掴めるようになります。
多読する長文はできればTOEICのパート6・7の長文文書か、なければ同じ長さほどの英語ニュースなどでもOKです。
読み終わったら日本語でいいので、その文書は何を伝えたいのかを要約してみましょう。
シチュエーション別オススメ勉強法3つ
最後に、シチュエーション別に時間を有効活用した勉強法をご紹介します。
わたしが1からTOEICのリーディングで400点を取るならこんな流れで勉強します。
スキマ時間は単語が多読か復習
通勤通学時間やお昼の休憩で余った時間、待ち合わせの時間など、ちょっとしたスキマ時間は以下の3つの勉強法がオススメです。
- 単語帳で単語を覚える
- スマホで長文英語を多読
- フィードバックメモを見て復習
どれも10分のスキマ時間があれば、しっかり勉強できます。
特に単語やフィードバックメモは、そろそろ忘れてきたなというタイミングで復習すると長期記憶に残りやすくなるため、とても効率的に覚えられます。
どれも英語力の底上げに貢献してくれるので、スキマ時間に英語力を「貯金」するつもりで毎日勉強しましょう。
平日は対策問題と弱点強化に集中
平日は社会人でも学生でも1日忙しいので、勉強時間が調節可能な弱点の強化に時間をあてましょう。
調節可能と言っても、解いただけで終わりになっては意味がないので、先ほど紹介した「正答率を上げる勉強法」のステップ3まで1セットとして、1日1セット終わり切るようにしましょう。
こうすることで、やったのにスコアが全然上がらないというジレンマに陥らなくなりますよ。
休日は模試と精読
休日は自由な時間がたくさんあるので、2時間かかる模試や分析に時間がかかる精読に時間をあてましょう。
模試は2時間解いた後に答え合わせや見直しがあるため、1日に模試も精読もがんばろうとしないことが勉強継続の鍵になります。
土曜日は模試、日曜日は精読と弱点強化、など、1日ずつ勉強メニューを設定しておくといいでしょう。
まとめ
いかがでしたか?
TOEICのリーディングで400点を取るには、本番で8割正解できるくらいの勉強の積み上げが大切です。
今リーディングセクションで伸び悩みしている人は、徹底的に勉強できているかふり返ってみましょう。
リーディングスコアを効率的に上げるには、以下の3つの勉強法を使ってTOEICリーディングに求められる英語力を磨いてください。
- 正答率を上げるための勉強法
- TOEIC本番で確実にスコアを上げる勉強法
- リーディング力を底上げする勉強法
忙しくてTOEIC勉強ができないという人は、以下の3つの勉強サイクルで時間を有効活用してください。
- スキマ時間は単語が多読か復習
- 平日は対策問題と弱点強化に集中
- 休日は模試と精読