こんな疑問に答えます。
勉強スケジュールを立てるときのポイント
実際にわたしが作った勉強スケジュールの工夫ポイント
本記事の信頼性
この記事を書いている私は、
日本育ち&英才教育なし→海外大学入学のため英語を猛勉強した過去あり
TOEIC940点とIELTS7.5取得
英語を学ぶ中で挫折も経験
実は、TOEICの勉強スケジュールを作っておくと目標スコアが断然取りやすくなります。
なぜなら、勉強スケジュールは自分の課題や何の勉強をすべきかが明確にわかり、コツコツ勉強を続けることができるからです。
この記事では、TOEIC初心者でもできるTOEIC勉強スケジュールの立て方をご紹介します。
この記事を読み終えると、今の自分にあった勉強スケジュールを立てることができ、いいスタートを切ることができますよ。
TOEICの勉強スケジュールを立てるとスコアUPしやすい理由3つ
TOEICの勉強スケジュールを立ててから勉強を始めると、スケジュールを立てずに勉強したときより断然目標スコアを取りやすくなります。
その理由は以下の3つにあります。
- 時間という有限資源に意識を向けられる
- 勉強スケジュールが自己満足な勉強を減らせる
- 目標までの道のりが目に見える形でわかる
それぞれ深掘りして解説しますね。
時間という有限資源に意識を向けられる
時間は有限です。
TOEICの対策期間も例外ではありません。
勉強スケジュールを立てることで、今のスタート地点からTOEICテストまでの限られた時間に焦点を当てながら、何を優先的に勉強して鍛えるべきかが見えてきます。
こうすることで、時間効率も上がり、自分に今最も必要な勉強に注力できるのです。
勉強スケジュールで自己満足な勉強を減らせる
みなさんも、
今日は何していいかわからないからとりあえず文法書でも読んでおこう
今日は机でガリガリやりたい気分だから問題集でもやろう
こんな風に考えてから勉強したことはあるかと思います。
気分がノったから勉強すること自体は全然悪いことではありません。
ただ、勉強スケジュールがない状態だと、「自分は勉強している」と感じるために、TOEICのスコアアップに効果のない勉強をしやすくなります。
勉強スケジュールがあれば、スケジュールを立てる過程でなぜこの勉強をしておくべきか裏付けができるため、目的のある勉強をすることができます。
目標スコアを取るのに必要な道のりが目に見えてわかる
TOEICの勉強スケジュールを立てておくと、今自分は目標スコアまでどれくらいなのか、これからどんな勉強に力を入れていくべきかがパッと目に見えてわかります。
もしTOEIC勉強をする過程でメンタル的に迷子になっても、勉強スケジュールという「地図」があるので、それを辿れば正しい方向に向かって勉強することができるのです。
勉強スケジュールをなんとなく頭の中で立てる人は多いですが、頭の中だけだとTOEIC当日までどう勉強すべき体系的に理解していなかったりします。
なので、自分が勉強で挫折してしまったとしても、挫折からすぐ戻れるようにするためにも勉強スケジュールは大切なのです。
勉強スケジュールより大事!TOEICの勉強カリキュラムを立てよう
TOEICの勉強カリキュラムとは、最終目標スコアに向けて長期的に準備するための「地図」だと思ってください。
学校だと、先生側で卒業までに生徒たちに何を教えるか決め、学年・学期ごとに分けた内容を授業で教えていますね。
仮に学校の先生たちがカリキュラムなしに自分のペースで授業をしていたら、卒業までに教えるべきことを教え切らずに終わってしまうでしょう。
それと同じで、TOEICを「卒業」するまでにやるべきことを先回りして、最終目標スコアを取るためのカリキュラムを作る必要があります。
誰でもできる!TOEICの勉強カリキュラムの立て方
勉強カリキュラムは細部まで丁寧に計画する必要はありません。
TOEICの勉強カリキュラムはTOEICスコアアップの道筋くらいに思ってもらえば大丈夫です。
カリキュラムを作るには、まずは以下の4つを洗い出してください。
- TOEICを受ける目的
- 最終目標スコア
- 最終目標スコアを取る期限
- 今のスコア
今のスコアがわからない人は、本番と同じ状況下で模試を受けてみてください。
洗い出しおわったら、下記の表を参考に、1日(平日・休日)あたりの勉強時間を計算します。
引用:A Teacher’s Guide to TOEIC® Listening and Reading Test Preparing Your Students for Success
この表はTOEICスコアアップに必要な勉強時間を表した表です。
この表にある勉強時間はあくまで目安ですが、カリキュラムを作る段階ではこの表にある勉強時間くらいかかると想定して計画しましょう。
1日あたりの勉強時間も込みで、自分の最終目標スコアや期限が現実的かどうかチェックしてください。
あまりにも現実的に不可能な勉強スケジュールになりそうなら、期限を少し伸ばしたり、期限をどうしても伸ばせないならTOEIC専用のコーチングや塾を検討してみるのもありでしょう。
TOEICの勉強カリキュラムの見本【真似してOK】
今回、TOEIC450点保持者が最終目標スコア750点を取るための勉強カリキュラムを作ってみました。
TOEICを受ける目的:今の会社の海外部門に移りたい
最終目標スコア:750点
最終目標スコアを取る期限:半年後
今のスコア:450点
仕事が忙しいから平日は2時間の勉強時間で精一杯
1〜2年の間に海外部門に移りたい
この場合、半年で750点を取るには平日3時間、休日7時間の勉強が必要だったため、最終目標スコアを取る期限を8ヶ月にすることに決めました。
ここまでギチギチに計算しなくてもいいですが、最終目標スコアまでの大まかな勉強の流れをカリキュラム作りを通して頭に入れておきましょう。
最終目標スコアを取るまでに受けるTOEICテスト数を決めよう
TOEICの勉強カリキュラムを作ったら、大体でいいのでいつのタイミングで何回TOEICを受けるか決めておきましょう。
何回か決めたら、各TOEIC試験の大まかな目標スコアを設定しておきます。
先ほどのTOEIC450点保持者の場合、最終目標スコアを取る期限8ヶ月の間に3回TOEICを受けることにし、それぞれのテストで580点→700点→750点を取る目標を作りました。
ここまで決めてからやっと細かな勉強スケジュールを立てる段階となります。
勉強スケジュールはTOEICのテスト毎に作りましょう。
初心者でもすぐできるTOEIC勉強スケジュールの立て方5ステップ
ここからは、誰でも簡単にできるTOEICの勉強スケジュールの立て方を5ステップで解説していきます。
勉強カリキュラムを立てる作業と若干かぶる部分があるので、カリキュラムを作った人はかぶっている部分をスキップしてもらってもOKです。
勉強スケジュールを作るためのステップは以下の5つです。
ステップ1:TOEIC本番までの期間を決める
ステップ2:現状スコアを測る
ステップ3:目標スコアを決める
ステップ4:自分の弱点を分析する
ステップ5:1ヶ月・1週間・1日単位で勉強内容を書き込む
もし先ほど紹介したカリキュラムを作る時間なんてない!という人は、今から紹介する勉強スケジュールだけ立ててもらっても大丈夫です。
ステップ1:TOEIC本番までの期間を決める
まずはTOEICをいつ受けるか決めましょう。
もうTOEICを受ける日が決まっている人はステップ1はクリアです。
もしまだTOEICをいつ受けるか決めてない人は、TOEICテストの日程をチェックしておき、できればこの時点で申し込んでおきましょう。
TOEICまであと1ヶ月しかない人は1ヶ月後のTOEICにも効く超効率勉強法6つと勉強スケジュールで、1ヶ月でもできる勉強法をチェックしてください。
ステップ2:現状スコアを測る
今回が初TOEICの人はまだスコアがないので、TOEIC試験に近い模試を受けるか、TOEICを実際に受けて現状スコアを測りましょう。
現状スコアを図ることで、自分のスタート地点がわかります。
次のステップでやっと目標スコアを決めるのですが、このときに自分の現状スコアがわかっていると、無謀な目標を立てて挫折することが少なくなります。
個人的には、TOEICの受験料を支払ってTOEIC試験終わってからスコアが発表されるまで自分の現状スコアがわからないのは時間的に痛いので、TOEICの公式問題集の模試でスコアを出すことをオススメします。
TOEIC公式問題集で現状スコアを測る際の注意点
もし公式問題集でスコアを出すなら、必ずTOEIC本番と同じ条件・時間スケジュールで解いてください。
TOEIC模試の受け方:
- ペンかシャープペンを使う
- 腕時計で時間をチェックする
- 問題用紙に書き込みしない
- リスニング45分・リーディング75分・休憩なし
現状スコアを測ってみると思っていた以上にできなかったり、スコアが低かったりとめちゃくちゃ絶望します。
でもこれは運動不足の人がいきなりランニングしてみたときの体力のギャップくらいなもので、勉強していくうちにちゃんと脳の体力もついてくるのであまり落ち込まないでくださいね。
ステップ3:目標スコアを決める
次に、今回受けるTOEICの目標スコアを設定しましょう。
こちらの表はカリキュラム作成の段階でもご紹介しましたが、目標スコアまでに必要な勉強時間の目安になるので、勉強時間の表も参考に現実的な目標スコアかどうかチェックしましょう。
TOEICを何回か受ける予定であれば、このステップでは中間目標スコアを設定してください。
勉強時間の表をチェックしたけど目標スコアがうまく決まらない、という人は、自分が届きそうだと思うスコアの少し上を狙ってみましょう。
ステップ4:自分の弱点を分析する
ここからは目標にたどり着くために何をすればいいか具体的な方針を決めていきます。
ステップ2で使った模試やTOEICの試験結果を使って自分の弱点を洗い出しましょう。
わからない単語はどのくらいあったか?意味のわからない英文や文法問題はどのくらいあったか?
リスニングの内容はどれくらい聞き取れたか?
リーディングは時間内に何割解けたか?
セクションごとの正答率はいくつか?
パートごとの正答率はいくつか?
自分の弱点がわからないまま勉強を始めてもスコアアップ速度が落ちるので、このステップはしっかりやっておきましょう。
ステップ5:1ヶ月・1週間・1日単位で勉強内容を書き込む
弱点を洗い出したら、その弱点をつぶすための勉強内容を細かくスケジュールしていきます。
スケジュールするときは以下の3つのポイントを意識してください。
- 勉強内容は1ヶ月→1週間→1日のように単位をだんだん細かくする
- スケジュールをするときはTOEIC当日から逆算して入れる
- 挫折することも予想して休む日も入れておく
スケジュールの仕方を例を出して解説するとこんな感じです。
2ヶ月ある準備期間のうち、最初の1ヶ月は英語の基礎固めやTOEICの問題練習に当てて、最後の2ヶ月でTOEIC本番練習をしよう。
1ヶ月を4週間として、準備期間の2ヶ月はこう過ごそう。
8週間目:全体の復習6〜7週間目:TOEICの本番練習(模試)
3〜5週間目:TOEICのパート別対策
1〜2週間目:英語の基礎&リスニング力強化
これを1日ごとに分解して、8週間目は1日2〜3時間今までの模試で間違えたところの復習する。
6〜7週間目の土日のどちらかで模試を受け、答え合わせと見直しまでして、平日にミスの分析、リスニングのスクリプトで音読、リーディングのパート7を精読する。
3〜5週間目はTOEICの問題に慣れることが目的だから、TOEICパート別対策本を平日は2時間、休日は5時間やって、ひたすら解く→答え合わせ→ミスの分析を繰り返す。
1〜2週間目は、少し英語の基礎が不安だから英語の文法本を平日は50ページ、休日は100ページやり、平日は毎日20分間英語の音声を電車の中で聞く。
これはあくまで例として作ったものですが、スケジュールの立て方の流れとしてはこんな感じになります。
実際に実践する勉強法の内容も知りたい!という人はTOEIC初心者のリスニングが上達しない原因と効率的な勉強法4つと940点者直伝!TOEICのリーディングスコアが伸びる勉強法4つで勉強法をチェックしてみてください。
TOEICの勉強スケジュールを立てるときのポイント3つ
勉強のスケジュールを作ることはできるけど、いつもスケジュール通りうまくいかないという人は、以下の3つのポイントも頭に入れた上でスケジュールしてみましょう。
- 現実的でない勉強スケジュールは立てない
- 単語はTOEIC準備期間中ずっと覚え続ける
- 途中でスケジュールを調整することに罪悪感は感じなくてOK
現実的でない勉強スケジュールは立てない
勉強スケジュールを立てるときに多いのが、自分の生活習慣や状況だと絶対に挫折してしまうような大量な勉強量をつめこもうとすることです。
目標スコアを絶対に取りたいという気持ちはとてもわかりますが、非現実的なスケジュールを立てても挫折の元になったり、自己嫌悪に陥ったりするだけです。
立てた勉強スケジュールを頭の中でシミュレーションしてみて、あからさまにムリなスケジュールになっていないかチェックしましょう。
単語はTOEIC準備期間中ずっと覚え続ける
単語はどのTOEICスコアを目指している人でも必要となる分野です。
たくさんの単語を覚えるには、毎日コツコツ単語帳を開いて覚えていくしかないので、毎日何単語覚えるか決めてやりましょう。
単語のような暗記系の勉強は朝起きた後や寝る直前が一番頭に定着しやすく、1時間ずっと単語を覚えているよりも15分など細かく時間を切って覚える方が効率的です。
毎日忙しい人こそ、暗記のゴールデンタイムに合わせて単語を覚えましょう。
途中でスケジュールを調整することに罪悪感は感じなくてOK
人間は未来を予想することが苦手な生き物です。
勉強をスケジュールすること=未来の自分の時間をスケジュールすることなのですが、どうしても私たちは未来の自分のことを「今の自分より有能な別人」と勘違いしてしまいます。
今の自分より有能な人を想像しながら立てた勉強スケジュールだと、実際に勉強してみたときにペースが合わず挫折することがあります。
こういったときは、自分はなんでできないんだ、と落ち込む必要はありません。
楽するためではなければ、勉強スケジュールを調整しても全然大丈夫ですよ。
TOEIC940点ホルダーの私が実際に作った勉強スケジュール
わたしが940点を取ったときも、勉強を始める前にスケジュールを組みました。
そのときに1日ごとに振り分けた勉強タスクを付箋にメモし、勉強し終わったら捨てるようにしてました。
また、なぜこの勉強をするのかというのを忘れないように、苦手克服期間には「ニガテ」、TOEICの戦略的な解き方を習得する期間には「戦略」などを書いていました。
こんな感じで、毎日勉強する習慣がつけられるように自分なりに工夫してみると、よりスコアアップに結びつきますよ。
まとめ
いかがでしたか?
TOEICで目標スコアを取るには、勉強スケジュールなどで勉強内容を管理していくことがスコアアップの道筋となります。
最終的に取りたい目標スコアがあり、スコアまで長期的に勉強していかなきゃいけない人は勉強カリキュラムを作りましょう。
勉強カリキュラムを作成したら、TOEICのテスト毎に勉強スケジュールを立てましょう。
勉強スケジュールを立てるときは以下の5ステップに沿って立ててください。
ステップ1:TOEIC本番までの期間を決める
ステップ2:現状スコアを測る
ステップ3:目標スコアを決める
ステップ4:自分の弱点を分析する
ステップ5:1ヶ月・1週間・1日単位で勉強内容を書き込む
勉強スケジュールが立てれたら、目標スコアまでまっしぐらに勉強していきましょう!