こんな疑問に答えます。
TOEIC900点の錯覚資産としてもメリット
TOEIC900点を取るためのマインドセット
本記事の信頼性
この記事を書いている私は、
日本育ち&英才教育なし→海外大学入学のため英語を猛勉強した過去あり
TOEIC940点とIELTS7.5取得
英語を学ぶ中で挫折も経験
TOEIC900点を取るのが激ムズと思っている人が多いですが、実は正しい勉強法とマインドセットで勉強し続ければ必ず取れるスコアなんです。
なぜなら、TOEICはインプット系セクションが中心で、英語初心者でも対策しやすい英語試験だから。
この記事では、TOEIC900点を目指している人向けに、TOEIC900点を取るために必要な勉強時間や900点を取る難易度を解説していきます。
この記事を読み終えると、TOEIC900点に必要なマインドセットでTOEIC対策ができ、TOEICハイスコアを取れますよ。
TOEIC900点は努力で届く上位レベル【勉強時間が必要な訳】
世間では、TOEIC900点はモンスター級の英語力といわれるくらい「すごい」とされるスコアです。
ではTOEIC900点はどのくらいすごいといえるのか、より深掘りしていきましょう。
TOEIC900点はノン・ネイティブとして英語を理解できるレベル
TOEIC900点はノン・ネイティブとして十分正しくインプットができるレベルのスコアです。
TOEICを開発するETSが発表しているProficiency Scale(TOEICスコアの英語力相関表)によると、TOEIC860点以上はNon-Nativeとして十分なコミュニケーションができるとされています。
ですが、TOEIC940点やそのほかの英語試験を受けてきたわたしからすると、TOEIC900点は十分なコミュニケーションができるレベルというよりかは、十分なインプットのみができるレベルといったほうが正しいと感じます。
なぜなら、多くの人が受けるTOEICはリスニングとリーディングのみで、相手に何かを伝えるアウトプット系セクションがないからです。
逆に言えば、インプットセクションさえ磨けばTOEIC900点は取れるスコアということです。
TOEIC900点以上を取る人は全体の上位3〜4%前後
TOEIC900点以上を取る人は全体の上位3〜4%に収まっています。
TOEICが公式に出した2020年度のTOEIC受験者数とスコア分布をみると、以下の図のように895点以上を取った人の割合が全体の上位4.6%で、900点台のスコアを取った人はこれよりちょっと少ない程度の割合となります。
引用:TOEIC® Program DATA & ANALYSIS 2021
このデータだけ見ると、英語が最初からできる人や帰国子女くらいしか取れない激ムズなスコアと思うかもしれませんが、それは違います。
TOEIC受験者すべてがTOEIC900点を目指して勉強しているわけではなく、目標スコアにたどり着いたらそれ以上取る気がない人はたくさんいます。
なので、上位3〜4%の人たちは、
- TOEIC900点を取るまで勉強し続けた人
- TOEIC900点を維持するためにTOEICを受け続ける人たち
ということになります。
なので、TOEIC900点以上を取りたい人は、上位3〜4%を狙って勉強し続けることが一番のショートカットなのです。
TOEIC900点を取るには9割の正答率が必要
TOEIC900点を取るには試験の9割以上を正しく答えなければいけません。
9割と聞くと相当な正答率じゃなきゃいけない感じがしますね。
9割の正答率で問題に答えるには、大きく分けて以下の3つの項目でレベルアップすることが必須です。
- 英語力を基礎から底上げ
- TOEICの問題形式を攻略する
- リーディングの時間配分を徹底する
TOEIC本番で必要とされるすべてのスキルとその鍛え方も知っておきたいひとはTOEICリーディング全問題を解くコツと戦略特化の勉強法3つもチェックしてみてください。
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初心者は1750時間も!TOEIC900点取得にかかる勉強時間
TOEIC完全初心者からTOEIC900点を取るには、なんと最大1750時間もかかるとされています。
TOEICのスコアアップにかかる勉強時間はスコア別に以下の通りとなっています。
引用:A Teacher’s Guide to TOEIC® Listening and Reading Test Preparing Your Students for Success
今のスコアが250点であれば、950点を取るには1750時間の勉強時間がかかるという計算になります。
すでに850点を取った人でも325時間の勉強時間を投資しないと950点まで届かない計算になります。
もちろん、勉強時間はあくまで目安ですし、この表だと950点を取るための勉強時間が表示されているので、900点ギリギリでいいという人はちょっと少なめの勉強時間でも足りる可能性もあります。
どちらにしろ、TOEIC900点を取りたいのなら100、1000単位の勉強時間を捻出しなければいけないことに変わりはないですね。
まずは200〜300時間の勉強時間で100点アップを狙え!
勉強時間の表をみてTOEIC900点までムリそうだ、と感じた人は、まずは今のスコアから100点アップできるように勉強しましょう。
TOEICスコアを100点上げるには200〜300時間の勉強時間が必要と言われています。
いきなりTOEIC250点の人がTOEIC900点を目指して1750時間勉強しても、勉強時間の多さで挫折してしまったり、TOEIC900点に必要な英語の基礎を飛ばしてテクニックにばかり走ってしまうことも起きやすいです。
TOEIC900点まで目指したい人は、まずは自分の射的圏内のスコアから順にコツコツ攻略しましょう。
TOEIC900点は長い勉強時間であきらめなかった者勝ち
TOEIC900点というスコアに限ったことではないですが、TOEICは勉強し続けたもの勝ちな部分があります。
最近TOEIC勉強中の友達(英語力あり)が、
英語も実践で使えるレベルとかではなく、あまり英語もバリバリ得意ってわけじゃない友達がTOEIC800点くらい取ってて、彼女の勉強法聞いたらTOEICの過去問やりまくったって。TOEICってやったもんがちだね。
と言っていましたが、心の底からその通りです。
TOEICは残念ながら総合的な、真の英語力を測るようには設計されていません。
だからこそ、今どんなに英語が苦手という人でも、TOEIC900点を取るポテンシャルは全然あるのです。
あとは本人の勉強法と継続次第なんです。
TOEIC900点を取るメリット5つ【コスパがいい錯覚資産】
TOEIC900点はいわゆる錯覚資産といわれるくらい、とてもコスパがいい英語資格です。
といってもどのくらいコスパがいいかわかりずらいかと思うので、ここからはTOEIC900点のメリットをご紹介します。
TOEIC900点で得られるメリットは以下の5つです。
- 就活や転職で評価される
- 何かをやり抜いた成功経験を作れる
- ビジネス英語のスタートラインにやっと立てる
- キャリアや生活において選択肢が増える
- 英語で情報摂取できる人材になれる
それぞれ簡単に解説していきますね。
就活や転職で評価される
TOEIC900点となると、就活でも面接でも評価されるハイスコアな点数です。
英語が共通語として知られる楽天も、新卒採用枠の人材には入社までにTOEIC800点を取ることが必須となっています。
それを超えるTOEIC900点を必要とする仕事となると、英文翻訳のお仕事であったり、社内共通語が英語でバリバリの外資系企業くらいに絞られます。
企業や業種によってはTOEIC800点以上から英語手当が月給に上乗せされることもあります。
TOEIC900点がマストな就職先・転職先でなければ、英語力の競争ではとても有利になるのです。
何かをやり抜いた成功経験を作れる
仮に就職先・転職先が英語を全く使わない企業だったとしても、TOEIC900点を取った経験で得たエピソードを自己PRとして使うことができます。
TOEIC900点は先ほど解説したように、上位3〜4%の受験者しか取れていないスコア帯なので、勉強や努力なしに取れるスコアではありません。
だからこそ、スコアという結果にこだわり目標スコアのために常に勉強し続けたことを話せば、面接官の方も結果のためにやり抜くことができる人材だと判断してくれやすいです。
それにプラス、自分自身を肯定できる成功体験にもなります。
面接でやり抜く力があると証明できるにしろ、自分自身に自信が持てるにしろ、どちらもいい影響しかないですね。
ビジネス英語のスタートラインにやっと立てる
TOEIC900点はTOEICの中では上級レベルですが、TOEIC900点はあくまでもビジネス英語のスタートラインです。
わたし自身、ワークビザでアメリカ企業で仕事をしていた期間がありましたが、働くとなると英語を読み聞きするだけでは不十分で、相手のメッセージや言っていることを正しく理解しつつ、相手に自分の意見を発する必要があります。
多くの人が受けるTOEIC L&Rはビジネス英語を正しく理解することに特化されていますが、自分の意見をうまく表現する能力は含まれません。
なので、TOEIC900点を取ったら終わりではなく、TOEIC900点=ビジネスで使える英語を磨くスタートラインにやっと立てたということを覚えておきましょう。
キャリアや生活において選択肢が増える
TOEIC900点を取っておけば、社内の昇進がうまくいきやすいだけでなく、海外赴任も任せてもらえる可能性を秘めているスコアです。
もし海外赴任となれば海外でキャリアを積めるだけでなく、生活拠点もしばらくの間は海外にうつすことができます。
今まで海外や英語に夢を感じていたけどいつの間にかあきらめていたという人でも、TOEIC900点で自分のキャリアや生活を自分の手で変えることもできるのです。
こう考えたら人生の選択肢そのものが増えますね。
英語で情報摂取できる人材になれる
最後に、TOEIC900点まで届けば、TOEICの勉強で培った英語力を生かして英語で情報摂取を取ることもできるようになります。
もちろん、必ずしも最初から辞書なしですらすら英語の情報をインプットできるかといえば個人差はあります。
ですが、すでに必要な英語のベースはあるため、英語のニュースやビジネス洋書で世界の動向をチェックすることは可能です。
英語で情報摂取できる人は旬な情報に素早くアクセスできるだけでなく、日本では扱われない話題やニュースを読んで様々な価値観を取り入れることもできますよ。
勉強時間と同じくらい重要!TOEIC900点が取れる勉強法
先ほども解説した通り、100点ずつスコアアップさせながら最終的にTOEIC900点を目指すのが一番現実的なので、まずは今のスコアから100点アップできるよう勉強しましょう。
もうすでにTOEIC800点台でTOEIC900点まであと一歩という人は、リスニング、リーディング、英単語、TOEIC戦略の各分野を徹底的に磨きましょう。
TOEIC900点を取るための勉強法やすぐに実践できるTOEIC戦略は【TOEIC徹底攻略】900点取れる勉強法とパート別解き方のコツで細かく解説しているので、こちらも参考ください。
TOEIC900点台を目指して勉強しています。 TOEIC900点以上を取るために必要な勉強法や解き方のテクニックがあれば教えてください こんな疑問に答えます。 TOEIC900点の英語レベル[…]
勉強時間以外で大事なTOEIC900点を取るマインドセット2つ
TOEIC900点を取る上で、スコアアップに必要な勉強時間以外にも絶対に欠かせないマインドセットをご紹介します。
勉強時間のことだけを考えているとスコアが思ったより伸びないこともあるので、以下の2つのマインドセットにも意識してTOEIC対策してください。
- 勉強量と勉強の質にもこだわる
- 最後はTOEICにコミットした程度で決まる
勉強量と勉強の質にもこだわる
勉強時間はわりと測りやすいため、どのくらいの勉強時間を取ればスコアアップできるかという情報があふれています。
ですが、勉強時間と同じくらい勉強量や勉強の質も大切です。
特にTOEIC900点を取りたいというのであれば、英語力を底上げするだけでなくTOEICに特化した勉強を徹底的にやっていく必要があります。
目標スコアに届くとされる勉強時間分は勉強していたとしても、必ず目標スコアが取れる保証はないので勉強時間以外の要素にもこだわって勉強しましょう。
最後はTOEICにコミットした程度で決まる
TOEICのスコアアップの度合いはTOEICにコミットした程度で決まります。
というのも、TOEICは純粋な英語力を測る試験というよりかは、どれだけTOEIC攻略のために勉強したか試される試験です。
特にTOEICのハイスコアあたりまで目指すとなるとこの傾向が強くなります。
なので、TOEIC900点を取りたい人は英語力も磨きつつ、TOEICという試験を攻略するつもりで対策しましょう。
まとめ
いかがでしたか?
TOEIC900点は不可能に近いくらいむずかしいと思われがちですが、そんなことはありません。
TOEIC900点のレベルをもう一度おさらいしましょう。
- 受験者上位3〜4%
- ノン・ネイティブとして英語を十分理解できる
- 正答率が9割以上
このレベルまで行き着くにはTOEIC対策を大量にこなすことがカギとなります。
勉強時間に換算すると、完全初心者からTOEIC900点まで最大1750時間、100点アップに200〜300時間もの勉強時間が必要です。
TOEICは目標スコアが何点であれ、やった者勝ちな英語試験なので、今日からコツコツTOEIC対策を進めていってくださいね!