TOEIC900点台を目指して勉強しています。
TOEIC900点以上を取るために必要な勉強法や解き方のテクニックがあれば教えてください
こんな疑問に答えます。
TOEIC900点を目指す人に特化した徹底的な勉強法
TOEIC問題パートごとの特徴と解き方のコツ
本記事の信頼性
この記事を書いている私は、
日本育ち&英才教育なし→海外大学入学のため英語を猛勉強した過去あり
TOEIC940点とIELTS7.5取得
英語を学ぶ中で挫折も経験
実は、TOEIC900点以上を取るのはむずかしいようで、勉強法とテクニック戦略次第では留学経験がなくても達成できるスコアです。
なぜなら、TOEICは問題形式やコツを理解して実践するだけで効率よくスコアが上がりやすい試験だからです。
この記事では、TOEIC900点以上を目指す人向けに英語力を上げる勉強法とTOEICの解き方のテクニックをご紹介します。
この記事を読み終えると、TOEIC本番までにどんな勉強をして、本番や模試ではどの部分に注目すればいいかわかりますよ。
TOEIC900点以上の英語レベルと必要な勉強時間
具体的な勉強法や解き方のコツを解説する前に、TOEIC900点以上はどのくらいの英語レベルなのかチェックしましょう。
目標にしてるスコアが大体どのくらいのレベルなのか知ることで、メンタル的に心の準備ができますよ。
TOEIC900点以上の割合は低い
結論からいうと、TOEIC900点以上のスコアを取ってる人の割合は3~5%とけっこう低めです。
TOEICを運営しているIIBCが出した2019年度の総合TOEICデータによると、2019年の間に895点を取った人の割合が3.6%とでています。(参照データ:DATA & ANALYSIS 2020)
それだけでなく、最近2ヶ月(2021年7月11日午後*と6月20日午後**)で900点以上のスコアを取った人の割合を出してみると、約4.6%と4.0%でした。
この割合からいくと、受験者100人中トップ5位には最低でも入っていないといけないということになりますね。
ただ、TOEIC900点以上取るのは上位数%しかムリなんだ、といってるわけではありません。
TOEIC受験してる人の中には「ある程度のスコアを取ったら満足だからもう受験しない」って人もいるので、このくらいのレベルを狙う必要があるんだな、と思っておけばOKです!
TOEICは英語試験としてはそこまでむずかしくない
就活や転職で使えるので受ける人がけっこう多いTOEICですが、実は試験内容自体は他の英語資格と比べるとそこまでむずかしくありません。
その理由として3つあります。
- TOEICはリスニングとリーディングの2技能のみ
- そこまで専門的・学術的な英単語や知識が必要ない
- CEFRレベルはC1しかカバーしていない
これだけではわかりにくいので、ピンポイントで説明していきます。
TOEICはリスニングとリーディングの2技能のみ
多くの人が受けるTOEIC(厳密にはTOEIC L&R)はリスニングとリーディングの試験だけでスコアがでます。
ですが、英検・TOEFL、IELTSのような他の英語資格はスピーキングとライティングもセットで4技能の英語力が試されます。
リスニング、リーディングは得意な人でも、スピーキングとライティングのようなアウトプット系の英語が苦手な人はけっこう多いので、インプット系の英語2技能だけ対策すればいいTOEICは難易度が低めなんです。
CEFRレベルはC1しかカバーしていない
CEFRというのは’ヨーロッパ言語共通参照枠’といい、言語力のレベルを6つのクラスでわけて言語学習者の外国語レベルを測定するガイドラインです。
下にある表を見るとわかりやすいのですが、CEFRの一番上のレベルであるC2はTOEIC990点をふりきっています。
参考:TOEIC® Program各テストスコアとCEFRとの対照表
そのため、TOEICスコアで測れる英語レベルはC1までとなります。
なので、C2まで測れるといわれているIELTSやケンブリッジ英語検定に比べたら頂点まで攻略しやすいです。
TOEIC900点以上を取るのに必要な勉強時間は300時間超え
今のTOEICスコアにもよるのですが、TOEIC900点以上を取るには最低でも300時間の勉強時間が必要です。
TOEICスコアを100点上げるのに200〜300時間が必要と言われています。
引用:A Teacher’s Guide to TOEIC® Listening and Reading Test Preparing Your Students for Success
このグラフを見るとわかりやすいですが、今のTOEICスコアが850点の人が950点を取るためには325時間、750点なら600時間、650点であれば825時間もかかります。
もしTOEIC850点ホルダーが平日3時間、休日5時間したら3ヶ月後にTOEIC950点のレベルに届く計算になります。
もちろんこのグラフにある時間勉強すれば絶対TOEIC950点取れるということではないですが、今のスコアからTOEIC900点台までどれくらいのギャップがあるか感覚的にわかったのではないでしょうか。
日本生まれ日本育ちでも対策次第でTOEIC900点以上取れる!
とはいえ、留学経験がない日本人でも勉強と対策次第ではTOEIC900点は全然取れます。
というのも、前述したとおり、TOEICという試験自体はそこまで難易度が高くないというのにプラスして、TOEICは日本人受験者が多いおかげでノウハウや勉強法が出尽くしているからです。
しかも、留学経験ゼロだけどTOEIC満点の人や、海外留学してもTOEIC900点までいかないという人は全然いるので、本当に勉強と対策次第でスコアは伸ばせます。
TOEIC900点まで目指すという人は英語力を極限まで磨きたいという向上心があるので、留学経験なしというレッテルに挫折せず、ぜひ900点以上を取っていただきたいです!
スコアが伸びない人は要チェック!TOEIC900点に届かない原因2つ
あと一歩なのにスコアが伸び悩んでいる人がTOEIC900点に届かない原因を2つ、これから紹介します。
- 勉強法をアップグレードしてない
- 本番を想定した戦術と準備が足りない
それぞれ解説していきますね。
勉強法をアップグレードしてない
TOEICスコアが伸び悩んでいる人は今までの勉強法をアップグレードしてないことがあります。
もしかしたら今までの勉強法だとある程度スコアが伸びていたのでそのまま勉強法を見直さずにさらに上のスコアを目指す人は多いですが、このタイミングで勉強法をさらにアップグレードするとより効率的にTOEICで結果を出せるようになります。
というのも、TOEICで900点以上を取るには今まで以上に徹底的に英語やTOEIC形式をマスターして、減点を大幅に増やす必要があるからです。
TOEIC900点を取るには9割以上は正解してなきゃいけないといわれています。
TOEIC900点の壁に来る前までは「どうしたらより正解を増やせるか」でしたが、900点以降は「どうしたらミスを抑えられるか」のマインドセットに変わります。
というわけで、正答率をあげるためにも細かなミスまで徹底的に研究することを意識して勉強法をアップデートしましょう。
本番を想定した戦術と準備が足りない
勉強法の質以外に、本番を想定したTOEIC戦略や模試の数が圧倒的に足りないことでスコアが伸びないことがあります。
TOEICはTOEICの体質を理解して、その体質を利用して効率よく問題を解ける人が高得点をとれるのであって、TOEIC=純粋な英語力ではないんです。
これを聞いてしまうと純粋に英語力を上げたい人からがっかりされてしまうかなと思いますが、TOEICは日本でめちゃくちゃ評価されていますし、英語力が上級レベルでなければ戦略を磨きまくっても900点というスコアは簡単に取れるわけではないのでそこは安心してください。
というわけで、英語力を上級レベルにあげつつ、最後のしあげとしてTOEICの攻略方法を自分のものにすることがとても大切だということは覚えておいてください。
【4パートで対策】TOEIC900点を目指す人向けの勉強法
TOEIC900点を取るにはちゃんと効果の出る勉強法で対策することが必須です。
英語学習は筋トレと似ていて、適当にやればその適当さに見合った筋肉しかつきません。
そのくらい英語力を上げるためにも勉強法は大事なパートなので、リスニング、リーディング、英単語、模試の4つのセクションにわけて細かく解説していきます。
特に模試の部分は自分が模試で対策した時にやってよかったことをふんだんに書いてあるので、ぜひ実践してみてください。
リスニング
ではまずはリスニングの勉強法から。
ここでご紹介する勉強法は以下の5つです。
- オーバーラッピング
- シャドーイング
- 倍速でリスニング音声を聞く
- 発音力を上げる
- おまけ:オンライン英会話を使う
ではそれぞれ解説していきます。
オーバーラッピング
オーバーラッピングとは、リスニング音声に重なるようにスクリプトにある英文を音読することです。
これをすることで何がいいかというと、ネイティブがしゃべる英語のリズムや発音、独特な音(脱落して聞こえなくなる音やくっつく音)と自分がしゃべる音を耳で聞き比べられることです。
基本的に人間は自分が発音できない音はしっかり聞き取れないのですが、オーバーラッピングでネイティブの英語と自分の英語で音があからさまに違う場合、その音は高確率で聞き取れていません。
こうした音を端からチェックしていくことで、自分の聞き取れない、弱点となる音はどれなのかわかります。
シャドーイング
シャドーイングとは、何も見ない状態で聞こえた音を瞬発的にだして、あたかも音声の1テンポ後ろからまねっこするようなリスニング勉強法です。
シャドーイングはオーバーラッピングとちがって目からの情報がないので一見ハードそうですが、TOEIC900点を狙うところまで英語力がある程度あるならちょうどいいトレーニングです。
シャドーイングをすると英語の音を細かく認識して自分の口で発音する練習になるので、英語をよりすばやく聞き取ることができるようになります。
ネイティブ英語の速度に最初は口がつっかえますが、この速度こそリスニング力をあげる材料でもあるので根気よく続けましょう。
倍速でリスニング音声を聞く
いつも普通の速度で聞いているリスニング音声を1.25~1.5倍速で聞くのもいいリスニングトレーニングになります。
1.25~1.5倍速だと速度はもちろん早いですがすぐに耳が慣れますし、音声のすべてを聞き取れないとしても普通の速度で問題なく聞き取れている単語やフレーズはけっこうちゃんと聞こえてくる速度です。
オーバーラッピングやシャドーイングには向かないかもしれないですが、もうやった模試やリスニング勉強で使った使用済み音声で速度を変えてみるとより効果的にリスニング力があがりますよ。
発音力を上げる
なんでリスニングの勉強法なのに発音を勉強するの?と思った人もいるかと思いますが、発音はリスニングにおいて超がつくほど大事です。
自分が発音できない音は認識できないのが人間の特徴なので、その発音を攻略することでだいぶスラスラと英語が耳に入ってくるようになります。
わたしも純日本育ちで、アメリカの大学に留学前から発音はバリバリのカタカナ英語発音でした。
留学前に英語試験の勉強を一緒にしてた友達(幼稚園はインター出身)とスピーキングの練習をしてたときに、わたしの英語発音だとheartがhurtに聞こえる、と指摘されました。
そのときのわたしは2つの違いはこんな感じ?くらいにしかわからなかったのですが、発音DVDで練習しまくったら本当にくっきり違いがわかるようになりました。
日本人は読む、聞くの英語がすごく得意ですが、発音を習ってこなかったせいでムダに苦しんでいる部分があるので、まずはYouTube動画で発音をしっかり学んでから本格的にリスニング力を磨く順番が個人的にはオススメです。
おまけ:オンライン英会話を使う
おまけのリスニング勉強法として、オンライン英会話がオススメです。
オンライン英会話をするとTOEICのスコアに直接的に効果がある、といえば言いすぎかなと思いますが、英語力強化にすごくたけている勉強法です。
というのも、オンライン英会話だと日本人に圧倒的に足りない、スピーキングの機会を作り出せます。
それプラス、自分が英語を話すということは、常に言いたいことを英語にするために文法、単語、発音、イントネーションなどに相当頭を使います。
話せる英語=聞いて即理解できる英語ですので、TOEICスコアに+αで英語力を根本的に磨きたい人はオンライン英会話で修行するのもありです。
リーディング
ここからはリーディング力を鍛える勉強法を解説していきます。
解説する勉強法は以下の3つです。
- 英語文法を固めて瞬発力を上げる
- 多読と精読のセットをひたすら回す
- おまけ:読まない速読力
ではそれぞれ解説していきます。
英語文法を固めて瞬発力を上げる
リーディングセクションの最初のパートは、文法を知っていれば簡単に解ける問題がたくさんあります。
この最初のパートでできるだけ時短して、難易度高めなパートに時間を回すには、見た瞬間に正しい答えを導き出せるくらいの文法力が必要です。
といっても文法の基本がばっちりであればあとは練習で瞬発力は補えるので、英語文法の問題でけっこうつまづくという人以外はミスした部分だけ集中的に見直し&復習すればOKです。
英語文法に自信がない人は、基礎英語から学べる中学英語をひとつひとつわかりやすく。や英語脳を鍛えられる瞬間英作文トレーニングを使って文法力を上げましょう。
多読と精読のセットをひたすら回す
今までたくさん英語を読むようにしてる人は多いかと思いますが、なんとなくわからないような細かい部分まで研究していますか?
読んだ英語のわからない部分まで徹底的に調べて研究することを精読といいますが、精読がリーディング力の加速に絶対不可欠です。
このわからない部分は、英語学習の宝みたいなもので、ここに英語力の成長が眠っています。
多読する方が英語を読んでる感じがして楽しいですし、正直精読ってスイッチが入らないとめんどいと感じることもありますが、英語力が上がるとTOEICスコアという次元を超えて楽しくなるのでめんどくさがらずにやりましょう!
おまけ:読まない速読力
リーディングもおまけの速読法をご紹介します。
これはけっこう上級者向けのテクニックなので、まずは上で解説されてるリーディング勉強法でしっかり英語力をあげてから試してください。
読まない速読、というのは、英文を読んでるときにでてくる心の声を消して英文を読むという方法です。
たとえば、Ted was assigned to resolve the tech issue.という文を読むとき、心の中でテッド ワズ アサインデゥ テゥ リゾルブ ザ テク イシューと読んでいるはずです。
この声のおかげで単語ずつ意味をとって読むことができるのですが、心の声はこの文をしゃべる時と同じ速度なんです。
そのため、型みたいに使い古されるようなフレーズ(たとえばIt is 形容詞 for 誰か to 動詞)で、読んだだけでニュアンスをくみとれるようなものであれば、わざわざ心の声で英文を読まなくても意味を理解できます。
この読まない速読は使い慣れていないと読み返したりと時間を食うので全員にはオススメしませんが、洋書をたくさん読みたい人にも便利なので英語上級者はぜひチャレンジしてみてください。
英単語
英単語はTOEICに限らず、英語力の土台となるパートです。
そんな単語力のレベルをさらに上げる勉強法は以下の2つです。
- TOEICに特化した上級レベルの単語力をつける
- 単語は発音も一緒に覚える
TOEICに特化した上級レベルの単語力をつける
TOEICでスコアを伸ばすには基本的にTOEICに特化した英単語を覚えましょう。
今の段階で単語帳は何周もしてるからばっちり!という人は上級レベルの単語も覚えて、単語力をさらに鍛え上げればさらに英語レベルも上がります。
まだTOEIC専用に作られた単語帳を持ってない人は、金のフレーズで上級レベルの単語も幅広く覚えておくとスコアUPにつながります。
単語は発音も一緒に覚える
TOEICの特化した英単語を覚えるときは単語の発音もしっかり覚えるようにしましょう。
単語帳によっては英単語と意味しか載ってなかったりしますが、発音記号や音声ファイルを通して発音も覚えることはリスニング力の土台になるので超重要です。
もし使っている単語帳が単語と意味しかなく、TOEICに特化していないのであれば、発音記号と単語の音声ファイとがついてるTOEIC専用の単語帳と変えてみてください。
また、発音を覚えるためにざっとでいいので発音記号をひと通り学んでおいて、新しい単語+発音記号を覚える→実際に口に出して数回発音練習→音声ファイルで英単語を聞き取って意味を思い出す、のサイクルで単語を覚えるとより効果的です。
本番を想定した模試
TOEIC模試はTOEIC勉強において健康診断みたいなもので、ラストスパートだけじゃなくゴリゴリの勉強期間も定期的にやっておいたほうがいいです。
そんな模試を使って最大限にTOEICスコアを上げる勉強方法は以下の4つです。
- 数をこなして弱点を見極める
- 模試で間違ったところを徹底的に復習
- 模試を解く環境は本番を想定
- 模試で得た戦略のタネはメモる
ポイントごと解説していきます。
数をこなして弱点を見極める
模試はラストスパート期間に1、2回やるイメージですが、TOEIC900点以上を狙うなら模試はできるだけ定期的に数をこなしましょう。
なぜそこまで模試の数が重要かというと、模試を何回かやることで自分がミスを出しているパートや問題タイプが見えてきます。
先ほどもいったように、TOEIC900点以上のスコアを取るにはどれだけミスを減らせるかというのがミソです。
言い換えれば、ミス=スコアUPのポテンシャルをひめているスポットです。
早め早めに自分がミスしやすい弱点を克服することで、TOEIC本番までにしっかり準備ができます。
模試で間違ったところを徹底的に見直し
模試は間違ったところを徹底的に分析し、見直しすることではじめて模試としての力を発揮します。
模試は数をこなすことで自分の弱点がわかるといいましたが、弱点やミス回答を発見しただけでは次の模試でも同じ間違いをし続けることになり、スコアは上がりません。
なので、この部分はよりストイックに、
- どのパートのどんなタイプの問題をミスしたか?
- 何をきっかけに答えを間違えたか?
- このタイプの問題はどこに答えのヒントが潜んでいたか?
- 間違えないためにはどこに注目すればよかったか?
など、次に同じミスをしないように徹底的に分析し、見直ししましょう。
実際にわたしがやっていた見直しがこちら↓
こんな感じで見直しした時のメモを残しておくとさらにいいです。
模試を解く環境は本番を想定
模試とはいっても、メンタル的にも環境的にもできるだけ本番に近い状態でやったほうがいいです。
たとえば、
- 模試はTOEICの試験開始時間に合わせて午前・午後にする
- 試験時間は腕時計で測り、スマホはマナーモードにする
- リスニングはできるだけスピーカーの独特なぼやぼや音の状態で聞く
- 本番と同じで問題用紙にメモ書きをいれない
こんな感じで、できるだけ本番の環境に合わせて模試を受けましょう。
模試の質もできるだけTOEIC本番と同じようなレベルにしたほうがよりスコアに現実味がでる&見直しが生きるので、TOEICの問題を開発しているETSの公式問題集を使って模試を解くのがオススメです。
また、わたしが初めてTOEICを受けたときに、想像以上にリスニング音声がぼやぼやしてて、スマホのスピーカーからでるクリアな音声をリスニングしてたわたしにとっては焦りを感じるようなハプニングでした。
本番でハプニングが起こることはしかたないですが、模試を本番のように受けてれば防げることはたくさんあります。
なので、模試の受け方や環境にもしっかりこだわって受けましょう。
模試で得た戦略のタネはメモる
TOEIC模試で得られた自分流の解き方スタイルや戦略は全部メモしましょう。
たとえば、リーディングのパート5にかける時間を短くしても正答率があってたから、これからはパート5にかける時間は3分短くする、みたいに今までの模試をふり返って得られた戦略をメモしておきます。
頭の中で記憶しておくよりちゃんとメモを残すことで、なんとなくこの戦略はうまくいくから使うという状態をなくすことができます。
うまくいかなかった分も含めてすべてメモを残すことで、本番で確実に使える自分の解き方スタイルや戦略を作り上げることができますよ。
私がTOEIC900点突破で実践した解き方のコツと戦略
私自身、現在はTOEIC L&Rで940点を取っていますが、TOEIC勉強をするなかでたくさんの戦略を自分なりに実践して試行錯誤しました。
わたしがTOEICの模試と本番を通じて得た解き方のコツや当日のTOEIC戦略はTOEIC900点以上を目指す人に参考になると思うので、ここからはTOEIC940点を取ったときに実践したこと・発見したことをご紹介します。
TOEIC900点を取るための基本戦略3つ
前述したとおり、TOEIC高得点の壁を突破するにはTOEIC形式を攻略するための戦略が必要になります。
TOEIC900点とTOEICスコアを極めたい人が抑えておくと本番当日にパフォーマンスが上がるポイントを3つご紹介します。
ポイントは以下の3つです。
- インストラクションは聞かない
- 当日の流れをシミュレーション
- 自分の緊張パターンを知っておく
ではそれぞれ解説していきます。
インストラクションは聞かない
TOEICのリスニングには、試験最初と各パートの直前にインストラクションが流れます。
インストラクションの内容はどのTOEICでも同じで、これから行う試験の内容やパートごとの問題形式についての説明がされます。
このインストラクションは別に聞く必要がないので、インストラクションが流れている時間を有効活用して問題文に目を通しましょう。
この先読みをするだけで、時間的にもメンタル的にも心の余裕が生まれますし、正答率も上がります。
英語が耳にスラスラ入ってくるくらいのリスニング力がある人以外は、最初のうちは先読みに集中しすぎていつ問題が始まるか分からなくなると思うので、問題が始まる直前の文を一通り覚えておきましょう。
当日と前日の流れをシミュレーション
TOEICは当日の朝、むしろ前日の夜から始まってるといっても過言ではないです。
というのも、本番当日に遅刻しそうになった、とかお茶を買いそびれたなど予期しないハプニングが起きた状態でも模試のときみたいに焦らず冷静に問題を解けますか?
仮に遅刻しそうになってギリ間に合ったとしても、遅刻しないかに気を取られてしまい、気持ちを本番モードにする前に試験が始まってしまって試験中リズムが掴めなかったということも起きかねないです。
本番で余計な心配をしないためにも、前日の夜に当日の持ち物を準備して、何時に寝て、何時間寝て、何時に起きて、何を食べて、何を飲んで、何時に会場入りするかシミュレーションしておきましょう。
自分の緊張パターンを知っておく
本番当日はやはり緊張します。
少なくともわたしはけっこう緊張しいで、本番の敵は緊張だと思っていたほど緊張しやすかったです。
ですが、緊張しないようにするということはムリなので、緊張する前提でどうしたら緊張を味方にできるかにフォーカスしましょう。
今までの経験をふり返って自分はどんな風に緊張して、何をすると緊張がほぐれる・増すか思い出してください。
わたしはふだんコーヒーを飲みますが、緊張したときに飲むとより緊張してしまうので本番当日はコーヒーではなく大好きなウーロン茶か水にしてました。
散歩や瞑想、深呼吸など朝やると1日の調子がよくなることが人それぞれあるので、それをシミュレーションにいれておきましょう。
Listening:パート1
パート1は写真にいちばん合う説明を4つの選択肢から選ぶ問題です。
パート1の攻略ポイントは以下の2つです。
- 写真の特徴と位置関係をチェックする
- 写真の内容を言語化しない
写真の説明文を当てる問題なので、写真の特徴を細かく抑えておくことがポイントです。
注目しておくべき特徴は、
- どんな人・物か
- どんな場所の写真か
- (人)何をしているか
- 他の人や物との位置関係
- 周りには何があるか
です。
ただ、写真を見て「女の人が料理を作っている」みたいに写真の内容を言語化しない方がいいです。
なぜなら、問題の選択肢が必ずしも自分が言語化した文章ででてきてくれるわけではないからです。
写真を見て自分で説明文をつくるとその説明文が英語で読まれるのを待ってしまうので、できるだけ写真を自分の言葉で言い表さず、特徴だけを頭にいれておきましょう。
Listening:パート2
パート2は短い1文にいちばん合う返答を3つの選択肢から選ぶ問題です。
パート2の攻略法は以下の2つです。
- 文の頭に読まれる5W1Hを特に集中して聞き取ること
- 機械的に答えない
パート2の問題は疑問形が多く、その疑問に答えるのに最適な返答文を選ばされるので、問題文の頭にくる5W1Hは特に注意してリスニングしておくことが大切です。
また、Whereだから場所についての返答が正解だ、のように機械的には答えられない問題もあります。
たとえば、
正解:Peter is checking on it for you (ピーターが君のために調べてくれてるよ)
こんな感じで、質問には直接的に答えていないけど会話としては自然な流れとなる返答があります。
こういった問題は問題文も選択肢もちゃんと理解した上で答えないといけないので要注意です。
Listening:パート3
パート3は2、3人の会話を聞いて3つの問題に答えるパートです。
パート3の攻略法は以下の2つです。
- 設問を先読みする
- 先読みで会話の流れを予想する
パート3は設問の問題文や選択肢を読まなければいけない+会話が長いので、パート1が始まる前のインストラクションを使って先読みしておきましょう。
母国語でない英語を聞きながら読むと聞き逃しがでるだけでなく、今どの問題の答えが流れているかわからなくなり迷子になるからです。
会話は男性と女性の声がいつもセットになっているので、問題文にあるthe manとthe womanに注目して男性と女性の会話の流れや誰の何に関する発言に集中すべきか予想しましょう。
Listening:パート4
パート4は1人のスピーカーによるアナウンスなどを聞いて3つの問題に答えるパートです。
問題形式はほぼパート3と変わりません。
ただ、リスニング音声の種類が会話ではなくアナウンスのため、アナウンスの内容に関する問題が増え、パート3のように主語だけでヒントをもらえなくなります。
パート4の攻略ポイントは、パート3と同様に問題を先読みすることです。
また、パート3と4の最後にそれぞれ表やグラフを使って解く設問がありますが、設問中の3つの問題の中でグラフを使う問題は1問だけです。
Look at the graphic と始まる問題が表やグラフを使って解く問題なので、それ以外の問題はふつうに解けばOKです。
表やグラフも先読みしておきましょう。
Reading:パート5
リーディングのパート5は1箇所空欄があいた英文にいちばん適切な語句を4つの選択肢から選ぶ問題です。
このパートは文法やボキャブラリーの問題がメインなので、1問20秒を目安に解く必要があります。
20秒くらいで解くコツは、問題文を見る前に選択肢4つに目を通すことです。
なぜ選択肢を先に読むかというと、選択肢だけで問題の種類や答えさえもわかってしまうからです。
たとえば、1の場合は空欄の前後を見るだけでどの種類の単語(名詞や形容詞など)が入るかピピっとわかります。
→ the __ of の形なら名詞
→ the __ books(名詞) の形なら形容詞
→ the department(主語) __ that(文)の形なら動詞
逆に、2や3みたいに単語の種類がすべて一緒の場合は文脈を見る必要があります。
3のような文法問題(接続詞や関係代名詞)は文脈を見なきゃいけないタイプと答えの決め手となるキーワードさえ見つければいいタイプがあるので、後者であればすぐ答えて次の問題を解きましょう。
Reading:パート6
パート6は4つの空欄を含んだ1つの文書に対して4問出題される長文パートです。
パート6に出てくる問題には以下の2つのタイプの問題があります。
- パート5に似た文法・単語問題
- 文脈を理解して意味がいちばん自然な文章を選ぶ問題
文法・単語問題はパート5の調子で解きます。
自然な文章を選ぶ問題は、文書の全体的な内容を頭に入れつつ空所前後の文章を読んで地道に答えを導きましょう。
Reading:パート7
パート7はチャットのやりとりやメール、記事、Webサイトのページなどのさまざまな文書が最大3つセットで出される問題です。
文書数や問題の難易度も上がるパートなので、できるだけパート7に時間を回すようにしましょう。
パート7の攻略ポイントは以下の6つです。
- 最初に問題文、会社名、メールの件名、日付、人の名前をチェックする
- 人の名前は苗字で覚える(Mr, Mrs, Ms, Miss ~)
- 表があるときはなんの表かチェック
- Webサイトであればタブの表記もチェック
- メールは@以下を見て社内メールか社外メールか見極める
- HoweverやButはヒントや答えが続くから大事
たまに文書の長文部分だけでは導き出せない問題も出てくるので、細かな情報まで読み取っておくことが大切です。
模試の数をこなして自分スタイルを確立する
ここまででわたしがTOEIC940点を取ったときの経験や気づきを含めて細かく勉強法を解説してきましたが、TOEIC900点を目指しているのであれば徹底さと模試の数をこなしてみてください。
というのも、TOEICの戦略に限っては相当量の情報が出回ってますが、しっかり実践して自分に合うか合わないか試しまくるまで自分にとって効率的な解き方なのか正直わからないからです。
人によって情報を処理する方法がちがいますし、得意不得意や英語レベルまでちがいます。
多くの人がうまくいった方法で必ず自分もうまくいくかはわからないので、模試は絶対に数をこなして、自分流のTOEIC攻略法を常にアップデートしてください。
そうすれば本番でもいちばんいい状態でTOEICに挑めますよ!!
まとめ
いかがでしたか?
TOEIC900点以上を取る人は全体の5%いるかいないかくらいのレベルです。
このレベルにたどり着くには徹底的に英語力を磨き、模試の数をこなして自分流のTOEIC戦略を作ることが大切です。
ミスを圧倒的に減らすため、徹底的にミスを分析して弱点をつぶしていってください。
TOEIC勉強中に勉強法があっているかわからなくなったら、ぜひまたこの記事でTOEIC900点のロードマップを見て勉強してみてください!